臭気判定士の資格を持ち、マンダムにて体臭研究に携わっている澤田真希さんに、正しいワキ臭のケア方法を伺う今企画。2回目となる今回は、ボディシートや制汗剤の効果的な使い方から、ワキについてのまことしやかにささやかれているワキの噂の真実を伺っていきます。
vol.1「え?柔軟剤の使いすぎで新たなニオイの蓄積が!?ニオイのプロ・臭気判定士の正しいワキ臭ケア指南」はコチラ
朝と昼で制汗剤のタイプを使い分けるのが効果的なワキ臭ケア
――今はジメジメした湿気の多い時期なので、ワキの制汗剤を使っている女性がほとんどです。しかし今はさまざまなタイプがあり、どれを使用すればいいのか迷うことも。ニオイを気にしている女性にオススメのタイプなどはありますか?
制汗剤・デオドラント剤は、スプレーやミスト、ロールオンなどさまざまなタイプがありますが、ニオイを気にされている方には直塗りのものがオススメです。タイプでいうと、ロールオンやスティック状の固形タイプ、そしてクリームなども当てはまります。特にロールオンとスティックタイプは汗を抑える制汗成分や殺菌成分が肌に密着するので、ニオイをしっかり抑えてくれます。
スプレーやミストタイプだと、手の届かない背中など広範囲に使用しやすいのですが制汗・殺菌成分は点で肌に付着します。しかし直塗りタイプは面で肌につくので、しっかりと肌に密着してくれます。
――しかし、直塗りは直接肌に触れるので、衛生的に少し心配な部分があります。
ロールオンの制汗剤にはそもそも菌を殺す殺菌成分やアルコールが入っていることが多いので、そこで菌が繁殖することはありません。スティックタイプも殺菌成分や制汗成分を固めたものなので、菌が繁殖することはないでしょう。
――肌が弱い人はどのタイプがいいでしょうか?
肌が弱い人の中には、アルコール(エタノール)の刺激を感じたり、乾燥して皮膚がかゆくなることがあります。そのような方は、スティックやクリームを使ったほうが肌には優しいでしょう。購入前に成分を確認して、低アルコールタイプやアルコールフリーのもの選んでみてください。
――日焼け止めは効果を上げるために塗り足しが進められていますが、ワキのニオイケアで効果的な回数、タイミングなどはありますか?
デオトラントも、塗布すればするほど効果時間は長くなっていきます。ロールオンなど密着するタイプはスプレーよりも効果が持続しますので、何度も塗り直す必要はありません。
タイミングでいうと、朝にロールオンで予防ケアをして、ランチタイム後には外出先でも使用しやすいスプレーなどでケアをすると効果が持続します。オフィス勤務ではなく外出して汗をかいてしまった人は、シートで汗や皮脂を一度すべてふき取ってからスプレーをするとなおよい、といった感じですね。
――予防の観点でいうと、朝と昼の2度のケアが1番効果的なのでしょうか?
これからは夜も暑くなってくるので、朝にシャワーして寝汗や夜の間に発生したニオイを落とすのがベストです。朝シャワーをしない方は、夜お風呂から上がった直後に、ロールオンやスティックなどで予防することをおすすめします。
――1日に一度のケアだと、ロールオンタイプはそのシーズンで使いきれないことも多いです。制汗剤は1年後に使っても大丈夫なのでしょうか?
保存していた状態にもよりますが、フタが少し開いていた状態であればアルコール成分が飛んでしまい、菌が繁殖してしまう可能性もあるので注意が必要です。封がしっかりしてあれば使えます。
――上手な使いきり方はありますか?
ロールオンはワキだけではなく、ベルトなどで汗をかきやすいお腹の部分などに使うのもオススメです。あまり気にされない方が多いのですが、締めつけられる部分になり、汗をかく量は多いです。
――制汗剤だけでなく、制汗シートも男女にわかれていますが、大きな違いはどこなのでしょうか?男性用を女性が使っても問題はないですか?
基本的にはどちらが使っても問題ありません。ボディーペーパーに関しては、男性用には「デオドラントボディーペーパー」といわれる殺菌剤・制汗剤を配合しているものが多いのですが、女性用のボディシートには殺菌剤や制汗剤が入っていない、出てしまった汗をふき取るタイプが多いです。なので、体臭をしっかり予防したい方はデオドラントのタイプが効果的です。
クール成分のメントールの量も男女の製品では違いますね。より爽快感を感じたい方は男性製品を使っても問題はありません。

ロールオンとスプレータイプの使い分けが効果的とのこと。