ビューティー&ヘルス 母性内科・荒田尚子先生のプレコン講座4|あなたは大丈夫 !? PMSだけじゃない。PMDDも増えています

精神的な落ち込みが大きいPMDD

イライラはPMSの症状のひとつですが、最近、精神的な落ち込みを感じてしまう人も少なくありません。月経前の数日から一週間、憂うつな気分で過ごさなくてはならないとしたら……。QOLを大きく低下させます。

——特に気持ちが落ち込んで会社に出てこられないとか、出てきても具合が悪くて早退する人もいます。よく聞くのは、イライラして仕事場でも周囲に八つ当たりしてしまったり、子どもを叱り飛ばしてしまったり。また急に悲しくなって泣きたくなるという話も聞きます。

「PMSにはストレスがいちばんよくないはずです。毎月ガマンしていると、それだけでストレスが増幅するのではないでしょうか。特に精神的な落ち込みが激しいものは“月経前不快気分障害”といってPMDDの可能性もあり、放置は禁物です」

PMDDとはpremenstrual dyspholic disorder の略です。PMSとは治療法が異なりますので、やはりきちんと婦人科で診断してもらう必要があります。

「ドラッグストアの市販薬で済ませていては危険です。最近の市販薬はかなり効き目が高いので、多少の痛みや不快感は収まってしまうのかもしれませんが、それを続けることで重大な病気……子宮内膜症や子宮筋腫を見過ごしてしまうおそれがあるからです。とにかく“その痛み、ガマンしないで!”と伝えたいです」

荒田先生、ありがとうございました。

ただの月経痛だと思ってガマンしないことが大事。市販の痛み止めだけで対処しつづけないことが大事。将来の妊娠、出産を想像すると、痛みをそのままにしておいてはいけないですよね。少しずつでも「プレコンセプション」の意識が持てるといいですよね!

自分の身体を知る上でも、基礎体温測って記録する、体温だけでなくおりものにも注目。月経前の身体的、精神的変化もチェック! 基礎体温表に書き込んでいく習慣をぜひ!身につけてください。

1度や2度ならともかく毎度となると精神的にもホントにキツイんですよ、PMSは(怒)!

賢人プロフィール

 width=  医師荒田尚子
国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 母性内科 診療部長、妊娠と薬情報センター兼務。次世代を担う健全な子どもの出生と成長も考慮した“女性医療”を内科の立場から提供している。専門は妊娠に関連した甲状腺疾患・糖代謝障害。2015年11月に成育医療研究センター内にプレコンセプションケアセンターを立ち上げた。
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/preconception/

 

構成/佐藤恵菜

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