ビューティー&ヘルス ドライアイには要注意!アイメイクやまつエク、カラコン愛用者はさらに気をつけるべき理由

角膜危機をもたらす3コンとは?

「1980年代からのテレビゲームの普及、90年代からは使い捨てのコンタクトレンズが普及しました。2000年以降はパソコンが、そして2010年以降はスマホが普及。目を使う時間が増え続けています。現代の生活環境そのものが角膜危機をもたらしているわけです」(堀先生)

角膜危機をもたらす環境要因として挙げられるのが“3コン”。「コンタクト」「パソコン」「エアコン」の3つです。

コンタクトレンズ

1990年代に使い捨てのソフトレンズが普及し始めてから、使用者が急増しました。現在は1400〜1500万人と言われていますが、今では雑貨店でも買えることもあり、正確な数はわからないそうです。コンタクトレンズは角膜の表面を覆うため、角膜が乾燥する原因になります。

パソコン

2000年以降、家電のように普及しました。モニターに向かって作業していると、まばたきは回数が、ふだんの4分の1に激減するそうです。人間、何かに集中すると、ジッとその対象を見つめてしまうようです。パソコン仕事に集中していると(ゲームでもメールでも)まばたきが減ってしまうのです。

エアコン

最近は、年中エアコンをつけているオフィスが多くなりました。ただでさえ冬場は乾燥しがちですが、エアコンは乾燥要因になります。

上の「3コン」が該当すると……コンタクトレンズをつけて、エアコンかけっぱなしの乾燥したオフィスで、パソコンに向かっている時間が長い人は、角膜が乾燥しやすい→ドライアイになりやすい環境で生活していると言えます。

「角膜上皮が傷ついているドライアイの患者さんが増えています。約4割の眼科医が、“10年前と比べると3割以上増えている”と回答しています(ライオン「スマホ時代の角膜上皮障害実態調査」より)。

しかも女性のほうが、より増えているのです。それも20代の伸び率が高い。

「角膜上皮障害を伴うドライアイに関してお伺いします。具体的にどの年代で増えている印象がありますか」という質問の結果。(角膜上皮障害を伴うドライアイが増えていると回答した眼科専門医64名が対象、n=64)

「原因として考えられるのは、カラーコンタクトやサークルレンズなどの使用が多いこと。まつげエクステの影響も考えられます。また以前から、女性ホルモンとドライアイの関係が指摘されています。

まつげ周辺のメイクにも要注意です。化粧を落とすときに角膜を傷つけてしまうことも。逆に、化粧品の成分が残っていると、目元にあるマイボーム腺という脂分を分泌する腺がつまってしまうおそれがあるので、きちんと落とさないといけません。

また、20代には角膜感染症の増加も目立ちます。10代〜30代の男女に増えていますが、最も増えているのはやはり20代女性です。やはりコンタクトレンズやカラーコンタクトの影響がありそうです。特にカラコンは眼科医の検査や指導なく利用できるので、適切な使い方をしていない場合、レンズがバイ菌の温床になるおそれがあります。若い人はメガネを持たず、コンタクトレンズの長期時間使用が当たり前になっていることも一因でしょう」(堀先生)

角膜上皮障害は、重症化すると失明に至る重大な障害です。ドライアイを軽く見てはいけません。眼科医師の処方のないカラコンをつけている人、絶対見直してください! 

その目の疲れ、ドライアイかもしれません。アイメイクをする女性はより注意が必要です。

ライオン株式会社 「スマホ時代の角膜上皮障害実態調査 」:
・期間 2019年9月25日〜30日
・方法 インターネット
・対象 ドライアイ研究会所属または、フルオレセインスコア検査(生体染色検査)を診療で実施している眼科専門医101名
・監修 東邦大学医療センター大森病院眼科教授 堀裕一先生
資料協力:ライオン

取材・文/佐藤恵菜

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