ビューティー&ヘルス 母性内科・荒田尚子先生のプレコン講座7|葉酸は妊娠前から飲むべきサプリです

葉酸を含むサプリメントを妊娠前からとることによって、先天異常の中の神経管欠損の発生を1万人あたり10人から6人に減らすことができるとの報告が中国南部から報告されています。もちろん、葉酸はふだんの食事からも十分に摂取してほしいのですが(ほうれん草、アスパラガス、春菊、納豆など)、十分な量を採るのは大変ですので、サプリメントも利用していただきたいですね」(荒田先生)

そうなんです、必要量の葉酸を食事から摂ろうとすると……たとえば茹でたほうれん草なら400g、納豆なら3パック、茹でた枝豆で90さや、アボガド3個……1日に食べるのはとても大変!なんですよね。

次に、先天異常の原因になりうる薬のなかで、注意したいのが「ビタミンA誘導体」です。ニキビ対策、美白効果を期待してビタミンA誘導体サプリを飲み続けている女性は少なくないでしょう。特に、難治性にきびの治療薬で、日本では承認されていませんが、輸入されて処方されることのあるイソトレチノインは、先天異常の原因になりうるので妊娠の可能性がある場合には避けなければなりません。

「葉酸やビタミンA誘導体などについても、正しい情報がしっかり行き届いていないと感じています。お酒やたばこがよくないことはよく知られていますが、そのほかにもこれだけリスク要因があることを知っていただきたいですね」(荒田先生)

毎日の食事が健康の元ですが、プレコンケアの始まりもであります。健康のためはもちろんろんですが、将来の自分のため、生まれてくる赤ちゃんのため、家族のためにも、今日の食事は大切なんですね。

葉酸は妊娠初期に必要な栄養素です。

賢人プロフィール

 width=  医師荒田尚子
国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 母性内科 診療部長、妊娠と薬情報センター兼務。次世代を担う健全な子どもの出生と成長も考慮した“女性医療”を内科の立場から提供している。専門は妊娠に関連した甲状腺疾患・糖代謝障害。2015年11月に成育医療研究センター内にプレコンセプションケアセンターを立ち上げた。
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/preconception/

構成/佐藤恵菜

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