ビューティー&ヘルス 母性内科・荒田尚子先生のプレコン講座8|子宮内膜症のリスクにどう備える?

子宮内膜症には低用量ピルが有効

月経回数が多いということは、卵胞ホルモンが分泌している期間が長いということ。これが子宮内膜症、子宮体がんや卵巣がんのリスク増加につながります。では、その予防策は?

「予防策のひとつとして、低用量ピルをおすすめします。日本ではまだ避妊薬としてのマイナスのイメージが強く、それもヘルスリテラシーの面で問題だなと思います。女性の月経に関するいろいろな症状を軽減するためにも、そして不妊症を予防するためにも低用量ピルをもう少し気軽に内服してよいのです。日本の若い女性はかかりつけの婦人科医を持っていない人が多いですよね。月経痛やPMS(月経前症候群)があっても市販薬でなんとかガマンしてしまう人が多い。若いうちからかかりつけの婦人科医をもっておくことが、プレコンケアにとっても大切だと思います」(荒田先生)

プレコンケアといっても特別なことでなく、健康な人生を送るために必要なケア。将来、妊娠するかもしれないすべての女性に必要なケアなんですね。まずは、かかりつけの婦人科医をもつところから始めましょうか。相性がありますから、気の合う、なんでも相談できる医師が見つかるといいですね! 

信頼できる婦人科さがしも大事なプレコンケアです。

賢人プロフィール

 width=  医師荒田尚子
国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 母性内科 診療部長、妊娠と薬情報センター兼務。次世代を担う健全な子どもの出生と成長も考慮した“女性医療”を内科の立場から提供している。専門は妊娠に関連した甲状腺疾患・糖代謝障害。2015年11月に成育医療研究センター内にプレコンセプションケアセンターを立ち上げた。
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/preconception/

構成/佐藤恵菜

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