ビューティー&ヘルス どんな人が「子宮内膜症」になりやすいのか?婦人科医師に聞いてみた

あなたは生理のたびにちょっとユーウツな気分になったり、仕事のパフォーマンスが落ちたりすることがありませんか?生理痛をがまんすることはありませんか?そしてその生理痛をこれくらいは当たり前、と思っていませんか? 

最近、子宮内膜症にかかる人が増えていると言われています。子宮内膜は本来なら、妊娠が成立しなければ不要になって剥がれ落ちて、膣を通って排出されるものです(これが生理です)。その子宮内膜と同じ組織が、何らかの原因で卵巣や子宮の壁など「本来あるべき場所」以外で増殖してしまうのが子宮内膜症です。

子宮内膜症の原因になるホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)です。妊娠に備えて受精卵を迎え入れるために、子宮の内側をフカフカのベッドのように厚くする働きがあります。毎月エストロゲンが子宮内膜を厚くしてくれるため、エストロゲンの分泌量の多い20歳〜30歳代で内膜症に罹患する女性が多くなります。なぜ増えているのか、予防するにはどうしたらよいか、清水なほみ先生にうかがいました。

清水なほみ先生。

PROFILE:清水なほみ。「ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ」(神奈川県横浜市)院長。2001年、広島大学医学部卒業。日本産婦人科学会専門医。日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー。女性の心と身体の健康に関して多方面に情報発信中。近著に『なぜ口グセを変えるだけでプチ不調が消えるのか!?』(麻布書院)。

生理の回数が50年前から激増!

—–生理痛に悩む人が増えていると感じます。生理痛がひどい人は子宮内膜症になる率が高まりますか?

「生理痛に悩む人が増えているかどうかについてはデータがあるわけではありませんが、ひとつはっきりしているのは初経の早い人が増えていること。平均すると12歳ですが、10歳、11歳と早く始まる人が増えているということです。体の発育の早ければその分、初経も早くなります」

—–子宮内膜症になる人が増えているというのは?

以前と比べて生涯月経数が圧倒的に増えていることが理由です。たとえばですが、昔は“15歳で姉やは嫁に”行っていたわけです。月経が始まったと思ったら子どもを産み、授乳をし、生理が再開すればまた妊娠する。それを7〜8回繰り返すと、もう40歳ですよね。平均寿命が50歳くらいの時代ですから、生涯に来る月経数は50回くらいに過ぎなかったのです。

現代は初経が早く、出産しても1〜2人。生涯月経数は450〜500回になります。昔の女性と比べてエストロゲン(卵胞ホルモン)にさらされる回数、時間が10倍くらい長くなり、これが子宮内膜症のリスクを高めているわけです」

—–生理痛がひどいかどうかではなくて、生理が来る回数との比例関係なんですね。

「そうですね。ただ、生理痛の原因が子宮内膜症である可能性もありますし、ひどい月経痛は内膜症予備軍のサインといわれていますので、生理痛がひどかったり、長く続いているという人は婦人科を受診するべきです

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