ビューティー&ヘルス 3か月以上使っていないならアウト!マスカラの寿命はなぜ短い?

マスク着用ですっかりメイクがラクになっちゃったわ……とはいえ、アイメイクにはいっそう力が入る人が多いのではないでしょうか。ところで、みなさんはマスカラを何本、持っていますか?どれくらいで捨てていますか?実は「使用期限1か月」というマスカラもあります。

どうしてそんなに短いの?  臨床検査技師で化粧品の衛生管理に携わっていた、笛吹和代さんに聞いてみました。

笛吹和代さんは臨床検査技師、認定不妊カウンセラーの笛吹和代さん。Suits woman「妊活診断」でも活躍中。

マスカラの寿命は1か月~3か月

化粧品の使用期限については、ファウンデーションは1年ぐらい、化粧水、乳液などのスキンケア製品は半年ぐらいと言われています。その中でマスカラは1 〜3 か月と決められています。以前は「1か月」ものが多かったようですが、最近は技術的向上により3か月程度のマスカラもあるそうです。

——–マスカラの使用期間はなぜ1か月~3か月しかないのですか?

「目にトラブルを起こすリスクを下げるためです。マスカラは目元で使いますから、ちょっと手元が狂うと、ブラシが目の粘膜に触れるしまうことがありますよね。ブラシが細菌汚染されていると、目の粘膜に感染してトラブルを引き起こすおそれがあるのです。

ですからマスカラは一般的に、“開封後1か月~3か月程度でお使いください“と言われています。実は以前は多くのマスカラの使用期限が「1か月」でした。なぜ1か月だったかというと、毎日使った場合、だいたい1か月でなくなる分量が入っているからです。

1か月以上の使用期限で「開封後〇か月」と明記されているマスカラもあります。防腐剤などの工夫によって、できるだけ長く保たせるように作られてはいますが、できるだけ早くに使い切るに越したことはありません。

また、オーガニックや無添加を謳っているメーカーは防腐力も弱いですから注意が必要です」

—-なぜブラシが細菌汚染されるのですか!?

「顔の皮膚上には、ふだんからいろんな細菌が付着しています。よく耳にする黄色ブドウ球菌も皮膚上によくいる細菌です。別に洗顔の仕方が悪いとか、脂性とか、そういうことではなく、ふつうに暮らしている人の顔にはたくさんの細菌がいるものなのです。

ブラシは睫毛を触りますよね。睫毛にもいろんな細菌がついています。そもそも睫毛は目の上を覆うようにあって汚れから目を守る役目をしていますから、汚れや細菌が付着しているのは当たり前です。ですからマスカラのブラシにもたくさんの細菌が付着してしまうのです。

さらにマスカラの場合、それを容器の中に戻すため、容器の液中で細菌が増殖しやすいのです。もちろん防腐剤は入っていますから、ある程度は防ぐことはできますが、設計上、マスカラはどうしても雑菌が混入しやすいコスメなのです」

——開封後は,容器内で細菌が増殖していると……。

「ですから、マスカラには微生物規格が定められています。正確には目の周りに使用する製品と分類されていますが、出荷時に微生物数の規定があります。このような規格があるのは、化粧品では目の周りや粘膜に使用する製品だけです。目の粘膜に細菌が付着すれば、ものもらいをはじめ、トラブルの原因になりますからね」

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