ビューティー&ヘルス 「アルコール依存症」かもと思ったら…!?今、日本でできる治療・サポート体制の実態を知ろう!

コロナ禍の外出自粛などにおいて、アルコールとの付き合い方も変わってきています。リモート飲みなどで飲み過ぎてしまう方も多いのでは?そんな中、大塚製薬株式会社主催のアルコール関連問題啓発プレスセミナー」がオンラインで開催されました。ここでは、セミナーでわかった適切な飲酒量(思っていたよりもびっくりするほど少量!)、アルコール依存症の割合、そして治療の現状、サポート体制などをご紹介させていただきます。

男性よりも女性のほうがアルコールが体内に残りやすい!

まず、適度な飲酒量はどのくらいだと思いますか?1日当たりのアルコール摂取量は、20gと推奨されているのです。これはビール(アルコール5%)だと中瓶(500ml)1本、酎ハイ(アルコール7%)だと350ml缶を1缶、ワイン(アルコール12%)だとグラス2杯(1杯200ml)なんですよ!!(大塚製薬の「減酒.jp」https://gen-shu.jp/より)

また、男性よりも女性の女性のほうがお酒が悪影響を及ぼす恐れがあるそう。それは、男性よりも女性は体が小さいこと、お酒は水に溶けるけど脂肪に溶けにくいという性質があり、女性は体脂肪が多いため血中アルコール濃度が高くなる傾向にあります。そして、アルコールは肝臓と筋肉によって分解されるので、肝臓が小さく、筋肉量も少ない女性は分解に男性よりも時間がかかります。このように、女性のほうが悪影響を受ける要因があるのです。男性と同じ量だとしても女性のほうがアルコール濃度が高くなり、結果アルコールが体に残りやすいのです。また、怖いことに、依存症になる期間が短いとのデータも……。

堅実女子の皆さん、適度な飲酒量を見て、アルコール依存が他人事ではないことをわかってもらえたでしょうか。今回のセミナーでは、2017年に厚労省より依存症対策全国センターに指定された独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センターの院長である樋口進先生の解説も含めて、アルコール依存の実態、治療の現状に迫ります。

ワインは2杯まで!なんて知ってました?

アルコール依存症は、うつ病よりも病院に行く人が少ない

アルコール依存症とは、多量の飲酒を続けることで脳に障害が起き、自分の意思ではお酒の飲み方(飲む量、飲む時間、飲む状況)をコントロールできなくなる病気です。飲酒自体が生活の中心になってしまい、日常生活に支障をきたしてしまいます。

樋口先生は、「日本ではアルコール依存症の生涯経験者は約100万人前後と推計され、そのうちアルコール依存症の治療を受けている患者数は約5万人とわずかであることが報告されています(WHOにより作成された国際疾病分類より)。推計数の20分の1程度しか治療を受けていないという状況です。

WHOにて2004年に出された論文にある、精神疾患の治療ギャップ(治療が必要な人のうち治療を受けていない人の割合)を見ると、うつ病が45%に対して、アルコール依存症は92%です。これは治療しなければいけない人が100人いるのに実際に治療を受けているのが8人しかいないということになります」と、治療に向かう患者の少ない現状を語っていました。

さらに樋口先生が実際に行なわれた2013年実施の成人の飲酒実態調査結果によると、調査前1年間に現在アルコール依存症にもかかわらず医療機関を受診した人の割合は、約17%しかいなかったとのこと。1年間に別の治療で医療機関にかかった割合が約83%もあったのにかかわらず、です。これだけでも、アルコール依存に対して治療を行なっていない人がどんなに多いかわかりますね。

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