ビューティー&ヘルス 乳がん治療で主治医の意見に納得できない……別の医師のアドバイスが聞ける「オンライン治療相談」の実態とは?

コロナ禍の影響もあり、オンライン診療の流れが加速している今、がんに特化したオンライン相談「Findmeスペシャリスト・ドクターズ」というサービスが誕生しています。こちらはがんと闘う患者と全国のがんの専門医をつなぐサービスで、患者が自分の納得できる治療法を見つけるために作られたものです。行われているのはオンライン診断ではなく、がんについての疑問や悩みや不安を解消するためにオンライン上で医師に相談ができる「医療相談」ながら、専門医より提示された治療を希望する場合は相談後の転院も可能とのこと。今回は、実際に乳がんの専門医で「Findmeスペシャリスト・ドクターズ」に参加している増田慎三先生と、実際にオンライン相治療談から治療方針を再検討している患者の伊藤さん(仮名・40代)にお話を伺い、どのような流れで行なわれているのかをお伝えします。

◆プロフィール◆
増田慎三医師
国立病院機構大阪医療センター乳腺外科。20年以上に及ぶ乳腺専門医の経験をもとに、常に継往開来(経験の蓄積と常に最善を探求する)の精神で、患者と対峙。患者や家族に寄り添い、一人ひとりにとって100%満足な結果を常に目指している。
https://www.findme.life/doctors/7354890/masuda-norikazu/

伊藤さん(仮名)
大阪在住。3年前に乳がんを告知され、全摘手術とともにシリコンを入れる同時再建を経験して、3年間はホルモン治療を継続。今年の夏に局所再発が見つかり、すぐに手術を行なうもその後の抗がん剤や放射線という治療方針を決断できずにオンライン相談を行なう。

オンライン治療相談とは

――まず初めに、このサービスを利用しようと思ったきっかけを教えてください。

伊藤さん(以下敬称略)「今年の夏の3年目検診で小さな再発が見つかりました。主治医からは局所再発と言われました。私自身はとても元気だったし、全摘した場合、再発率は低いと聞いていたのにどうして、という気持ちがありました。

治療としてはまず手術で再発部分を取り除いで、その後に抗がん剤、放射線と、さまざまな治療方法についてお話を受けたのですが、主治医からはこの治療方法でという言い方ではなく、こんな道もある、こんな道もあるという風に。これをやったから絶対大丈夫というお話ではありませんでした。絶対再発しないとは言えないと。どこまでやるかはあなたが決めてくださいと言われたんです。そう言われたので自分自身でも乳がんについてもっと調べてみようと思い、無料で参加できるオンラインの乳がんセミナーに参加してみました。そのセミナーでお話をされていたのが今回オンライン相談してもらった増田先生でした。そのセミナーでオンライン相談というシステムがあるのを初めて知り、増田先生の相談を受けようと思いました」

――オンライン治療相談はどのようなシステムで進むのでしょうか。

増田先生(以下敬称略)「患者さんが医師と相談可能な日を選択して、医師側がいただいた日の中から相談日を選ぶシステムです。相談はすべてオンラインで行なわれます。時間は最初30分で、以降は15分区切りで料金が設定されています。

相談が決まった患者さんからは画像など病理を診断する情報、また相談内容が先に届いていることもあるので、私たちは先に目を通しておきます。まず患者さんが何を知りたいのかを予習しておくんです。オンライン相談にはその時間が含まれていません。なので30分あれば患者さんの知りたい内容(乳がん治療)については、大きなテーマ2つほどはお話することができます。まず1時間を超えることはありません。もちろん患者さんが納得していただけるまでお話はさせていただきます。

乳がん治療については、15分刻みの料金設定はとてもいい設定だと思っています。通常の対面のセカンドオピニオンだと1時間ごとの料金という大きな設定をしている病院もありますので、30分以降の15分刻みは患者さんに向けられた良い設定だと思いますね」

自宅でがん専門医の話が聞けるサービス。
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