ビューティー&ヘルス 乳がん治療で主治医の意見に納得できない……別の医師のアドバイスが聞ける「オンライン治療相談」の実態とは?

オンライン相談とセカンドオピニオンの違い

――実際にオンライン治療相談をされていかがでしたか?

伊藤「私はまずは事前に自身の乳がんの状況の資料(乳がんのタイプ、3年目に再発した状況など)をアップロードして、お話を聞きました。その時は、すでに2回の手術で再発部分の切除を終えて、明日から放射線治療を受けることになっていたタイミングでした。この相談も最後は別の先生に明日から治療を頑張ってやるために背中を押してもらおうという気持ちのほうが強かったんです。

でも、全然違う視点の意見をいただいて。増田先生から『そのがんは前の取り残しの可能性が高いので、予定されている治療をしなくてもいい』と。私の中にも、再びの手術で取りきれたのであればなぜ放射線や抗がん剤治療が必要なのかなど、本当にこんなにたくさんの治療をやらなければいけないのかという疑問がどこかにあって……。私が疑問に思っていた部分の答えをくれたような気持ちでした」

――オンライン治療相談では治療方針に納得がいっていないという患者さんが多いですか?

増田「実際に他の病院に通院されている状態で、主治医の先生の説明をより詳しく聞かれたい方や、その先生の治療方針が最適かどうか知りたい方、また、手術の方法について、全摘か、部分的に胸を残すことが可能かどうかという相談も多いですね。伊藤さんのように再発をしたときの治療方針、治療としてどのようなものがあるかの相談もあります」

――こちらのサービスはオンライン治療相談ということでセカンドオピニオンとは違うそうですが、その違いは何なのでしょうか?

補足説明
セカンドオピニオン
:今かかっている主治医に提示された診断内容や治療方針などについて、主治医とは別の医師に求める「第2の意見」のことであり、患者にとって最善だと思える治療を、患者と主治医との間で判断するために、「別の医師の意見」を聴いてみること。基本的には、得られた意見を患者自身の選択や決断に役立て、主治医の元で治療を続けるのが一般的。

オンライン治療相談:オンライン治療相談は厚生労働省のオンライン診療に関するガイドラインではオンライン受診勧奨というカテゴリーになり、患者やそのご家族が抱える病気(がん)についての疑問や悩みや不安を解消するためにオンライン上で医師に相談ができる「治療相談」のこと。オンライン治療相談の後、相談した先生の病院で治療を受けたい場合、転院は可能。※セカンドオピニオンをした後に患者が希望すれば転院は可能だが、セカンドオピニオンは「今後も現在の担当医のもとで治療を受けることを前提に利用するもの」であり、「セカンドオピニオンを聞くこと=転院すること」ではない。

増田「オンライン相談は、治療を受けていた病院からの紹介状がなくても受けることが可能です。患者さんの中には主治医の先生にセカンドオピニオンを受けたいとなかなか言い出せない方もいらしゃいます。主治医の先生からこれまで聞いた説明を聞いて、しっかりとキーワードを伝えていただければ、その情報を元に相談を受けていただくということになります。しかしお持ちの情報がどこまで正しいのか、正式なものなのかという不安定さはどうしてもでてきてしまいます。その場合はこの情報を元に、提案というかたちでお話をさせていただいています」

相談に来て、実際にセカンドオピニオンに進んだという伊藤さんの実際に行われた流れ、増田先生から乳がんと告知を受けた患者の方に向けたお話については後半でお伝えします。後半に続きます。

◆Findmeスペシャリスト・ドクターズ
https://www.findme.life/so/hospital/specialist/

取材/藤野綾子

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