ビューティー&ヘルス リモートワークで腰への負担増!? 生活習慣が原因の腰痛、腰椎椎間板ヘルニアになってしまう前に

コロナ禍によって生活様式が変わり、仕事も出社からリモートワークに変わっている方も多いのでは?そんな中で、オフィスのときのデスクワークでは感じなかった腰痛に悩まされている方も増えているそう。腰痛に悩んでいる人は全国で推定2800万人といわれています(厚生労働省調査結果より)。さまざまな腰痛がある中で椎間板ヘルニアになってしまっている方は推定で100万人以上とのこと。

生化学工業が実施した腰椎椎間板ヘルニアの患者にアンケート調査(2020年3月24日~3月26日・男女400名)では、「腰椎椎間板ヘルニア」と診断された年代は、男女ともに20~40代の若い世代に多く発症しているという実態があります。

ヘルニアの罹患者は若い世代がなんと約7割も!

椎間板ヘルニアとは、腰の椎間板から髄核(ずいかく)が本来あるところから逸脱して近くの神経を圧迫してしまい、結果痛みやしびれが出る病気のこと。椎間板は、外部は線維輪(せんいりん)、内部は髄核という組織の二重構造になっており、原因には線維輪、髄核の老化も関係しているんだとか。

さらにアンケートでは、ヘルニアの痛みがあるときに仕事や家事の効率はどのくらい落ちているのかを聞いてみたところ、実に半数以上が50%以上落ちると回答。

日常生活ができないほどの痛みが伴います……。

アンケート結果やヘルニアについて今回は、20年に渡って数多くのヘルニア患者の治療にあたっている慶応義塾大学医学部の整形外科講師である岡田英次朗先生に解説していただきます。

まず、仕事の効率が落ちる理由として、岡田先生は「腰椎を壊してしまうと、立位姿勢、座位姿勢、歩行とすべての日常生活で痛みを感じてしまうので、仕事や家事の効率が非常に落ちてしまうんだと思います」と言います。

リモートワークでモニターが目線より下の人は要注意!

ヘルニアの手術は国内で毎年約3万件が実施されているそう。
椎間板ヘルニアに罹りやすいのは、先ほどのアンケート結果でもあったように若い世代であった理由として、椎間板の老化が早い年代から起こることが報告されていると岡田先生は言います。

「腰椎は上半身の重みが非常にメカニカルストレス(圧力、張力、振動力などの力学的な刺激)を受けるところであり、髄核は早い方だと20代から、繊維輪は30代から老化が始まると言われています」

また、ヘルニアに罹りやすい方の特徴としては、激しい運動や重労働をする方、さらには長時間のデスクワークなど同じ姿勢で仕事をしている方が該当するそうです。

「生活様式が変わったことで、新たにヘルニアになる方が出てきていると外来診療で感じています。昨年の2月の緊急事態宣言が発令される前より家にいる時間が増えたことで身体的活動が低下して、運動などのスポーツ活動も低下しているというデータ結果があります」

デスクワークの姿勢に関してもこんな注意喚起が!皆さん、こんな姿勢で仕事をしていませんか?

モニターが目線より下にあることで体にはさまざまな負担が……。

「あぐらや横座り、立てひざなどの姿勢は腰に負担がかかるので基本NGです。今でいうと、自宅作業で腰に負担がかかる、姿勢の悪い人が増えています。ソファで膝の上にノートパソコンを置いて仕事をしている方がいますが、これでは自然と腰椎に負担がかかってしまいます。また、猫背など前かがみでの作業も首、腰の症状が出てきてしまいます。自宅でもオフィスワークと同じ環境で、下の図にあるような前かがみにならないように頭から骨盤の位置を真っ直ぐにすること。PCのモニターを目の位置で調整するなどが重要です」

前かがみになってしまうと頭の重さが負担になってしまいます。
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