ビューティー&ヘルス コロナ禍で人に会う機会が激減してもメイクし続ける女性に知ってほしい、未来のデジタルメイクアップテクノロジー

皆さんこんにちは。幼い頃からテクノロジーが大好きで、その甲斐あって入社した宇宙航空研究開発機構JAXAでは、人工衛星を作り、宇宙へとロケットで打ち上げた経験が冥土の土産になっている、齊田興哉(さいだともや)です。

今の世の中、SF映画の世界が現実になりつつあるテクノロジーが日々発明されたり、それを開発するスゴいベンチャー企業が出てきたりしています。そんなテクノロジーの中には、堅実女子のみなさんにも「すごいっ!」と興味を持ってもらえるモノもたくさんあるんじゃないか、そんな思いがあります。

……というわけで、これから「堅実女子×テクノロジー」で何が起きていくのかをお話していきたいと思います。

デジタルメイクアップテクノロジーで未来はどうなる?

コロナ禍でも、多くの女性がメイクの手を抜かない事実が判明……

新型コロナウィルスの感染拡大が、自宅でのオンライン会議や外出時のマスクの着用など多くの人のライフスタイルに大きな変化をもたらしています。「ヒロインメイク」や「KISS ME」などの化粧品を手がける株式会社伊勢半は、20代~50代の女性に対してコロナ禍におけるメイクの意識調査を実施しています。

その結果は、次のようでした。

66.6%が自粛期間中にも自宅でメイクをしている、76.7%がマスク着用時にもメイクをしている。日本の女性の美に対する意識の高さに驚きます!

そして、なんと、マスク着用時のメイクでも化粧下地やファンデーションなどのベースメイクをしっかりしている女性が多く、マスク着用時のメイクで意識していることの1位は「すっぴんに見えないように意識している」という調査結果も得られています。

他の調査結果でも、メイクの時間がない、疲れていてメイクが面倒だと感じる時がある、というものから、上手にアイラインが引けない、時間が経つとマスカラが滲んでしまう、毛穴やこじわ、しみを上手く隠せないなどメイクのテクニカルな悩みまであります。実は、そんな悩みを解決するメイクができてしまうテクノロジーがあるんです。

憧れのタレントや女優と同じメイクができたら最高!

ひとつ目が、MinkのMink Printerです。Mink Printerは、例えば憧れのタレントや女優の画像をInstagramなどのSNSやWeb上から選びます。そして、専用のアプリでその画像をインポートします。その画像からなりたいメイクの部分を選んで拡大し、あとはプリンターでプリントするだけ。

プリンターからは、インクではなく、メイキャップパウダーでプリントされた専用のシートが出てきます。この専用シートの上のメイキャップパウダーをブラシやパフで取って自分でメイクするというもの。ちなみに、このメイキャップパウダーは1670万色の再現が可能で、プリント時間は1枚あたりわずか15秒。このメイキャップパウダーは、FDAというアメリカ食品医薬品局という国の機関が認証したもので普通の化粧品と同じ利用することができる安全なものです。

MinkのMink Printerの動画はこちら

もう一つ、スウェーデンでスキンケア製品の開発を行うFOREOが開発した「MODA」というメイクプリンターがあります。最新のトレンドメイクや芸能人やセレブのメイクなどのラインナップがスマホの専用アプリに入っています。その中から好きなメイクを選び、メイクプリンターに顔を入れるだけで理想のフルメイクが完成するという、画期的な逸品です。完成までの時間は、わずか30秒!

さらに、このメイクプリンターには「3Dフェイシャルスキャニングシステム」という技術が導入されています。フェイシャルマッピングソフトウェアと生物測定レンズを使って、顔の造形を分析するものです。この技術により、ズレやムラのないきれいな化粧を施すことができるのです。また、アレルギーの人にも安心なメイク用品を使っているのも見逃せません。

スマホやタブレット片手にメイクアップする時代になるかも?

未来のメイクアップは、ここまでデジタル化される!?

いかがでしたでしょうか。今現在でも、これだけの未来感満載の製品が世の中には発表されています。筆者は、このように紹介したメイクプリンターなどのデジタルメイクアップデバイスが、近い将来にもっともっと普及するのではないか、そう感じています。そして、更なる未来には、鏡の前で、女性自身が時間をかけてメイクする……そんな時代は徐々に薄れていくではないか、そんな予感もしています。

自分でメイクしなくなる未来が来るかもと申し上げましたが、一方でデジタルテクノロジーを使ったバーチャルメイクやメイクアップシミュレーションツールなどで、メイクアップのテクニックを練習したり、高めたりするといったことももっともっと普及するかもしれませんが……。他にも、健康で美しいお肌を保つ基礎化粧をデジタルのテクノロジーを使って科学的に美しさを獲得し、維持していくデジタルスキンケアももっともっと発展していくでしょう。これらのお話については、別の機会にまた紹介するとして、これからも役立つ未来のテクノロジーを追いかけていきたいと思います。

文/齊田興哉