ビューティー&ヘルス 最近よく耳にする「ヒト由来幹細胞コスメ」とは?注目の幹細胞コスメ3選

幹細胞美容液など、美容業界で「幹細胞」という言葉をよく耳にします。なんとなく、効きそうな感じがしますが、一体どのような効果が期待できるのか気になります。植物由来や動物由来の幹細胞コスメもありますが、今回は、ヒト由来幹細胞コスメについてクローズアップしてご紹介します。再生医療施術医の佐野正行先生によるオンラインセミナーに参加し、幹細胞の基本を教えていただきました。

そもそも幹細胞とは?

実はよく知らない「幹細胞」

まずは基本の「幹細胞」とは、多種多様な細胞の「おおもと」になる細胞のことです。

「幹細胞からは、自分と同じ細胞、もう一つはさまざまな細胞へと分化しうる細胞、この2つの細胞が生まれます。怪我を負ったときは、後者の細胞が分裂を繰り返して表皮細胞を生み出し、表皮細胞を補って怪我が修復されます」と、佐野先生。

幹細胞は、全身の細胞の中でも1%に満たない希少な存在ですが、 理論的には数が減らない細胞です。しかし、実際は様々な負担がかかって幹細胞は激減していきますので、様々な細胞を生み出すとなると幹細胞を元気に保つことがとても大切なのですね 。

スキンケア製品に幹細胞は入っていない

幹細胞は、異なる細胞に分化できることから、本来の機能を失ってしまった組織や機能を再生させるため、再生医療治療に用いられています 。

「治療では、大量の幹細胞が必要なため、数週間かけて数千から数万倍にまで培養し増殖させます。その培養した幹細胞をとり出した後に残るのが、幹細胞培養液です。生きている幹細胞からは多種多様なサイトカイン(生理活性物質)や細胞外たんぱく質が放出されるので、残された培養液にはとても多くの、天然に幹細胞から排出された成長因子が含まれています。これらは、EGF(上皮細胞成長因子)という副産物として、治療や美容での活用が増えてきています」(佐野先生)

幹細胞コスメと呼ばれていますが、幹細胞自体が製品に入っているわけではなく、幹細胞を培養した培養液から幹細胞を取り除いた上澄み液がスキンケア製品に使用されているのだそうです。

「培養液は、再生医療の根幹を成す重要なファクターのひとつです。再生医療については、2016年に 「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」が施行され、厳しい基準が設けられていますが、培養液にはまだ基準がありません。自分の肌につけるものなので、製造元がしっかり記載してある安全な培養液であるか、どの部位の幹細胞からつくられた培養液か、きちんと適切な部位から作られた培養液であることを確認し選んでください」と、佐野先生。

脂肪、骨髄、皮膚など、どの幹細胞の培養液であるかは表示されているので、最先端美容だからこそ、きちんと確認して使いたいですね。

「一般的なスキンケア製品は、肌によいとされる成分を選び、複数を配合していますが、培養液中の成分は、幹細胞が細胞を治すために排出した人工的に作れないものであり、 細胞が元気になるのに必要な成分がすべて含まれているといっていいでしょう。成長因子がいっぱいあると皮膚の幹細胞も元気になりますし、自然なものなので、よりスムーズに深く浸透しやすいですよ」と、ご自身も体験されているようです。

次のページでは、ヒト由来幹細胞培養液を配合したスキンケアを3つご紹介します。

1 2