ビューティー&ヘルス 便秘、肌荒れ、肥満……。その原因は「腸内フローラ」の乱れかも?その悩みをテクノロジーで解決

皆さんこんにちは。幼い頃からテクノロジーが大好きで、その甲斐あって入社した宇宙航空研究開発機構JAXAでは、人工衛星を作り、宇宙へとロケットで打ち上げた経験が冥土の土産になっている、齊田興哉(さいだともや)です。

今の世の中、SF映画の世界が現実になりつつあるテクノロジーが日々発明されたり、それを開発するスゴいベンチャー企業が出てきたりしています。そんなテクノロジーの中には、堅実女子のみなさんにも「すごいっ!」と興味を持ってもらえるモノもたくさんあるんじゃないか、そんな思いがあります。

……というわけで、これから「堅実女子×テクノロジー」で何が起きていくのかをお話していきたいと思います。

健康に影響する腸内フローラ

腸内フローラとは?

「腸内フローラ」、この言葉を耳にしたことがあるかたも多いのではないでしょうか。腸内細菌叢とも呼ばれ、腸内の細菌の集まりです。腸内の細菌は、大きく、善玉菌、悪玉菌、日和見菌(ひよりみきん)の3つに分類されます。善玉菌は、ビフィズス菌や乳酸菌などで、腸内フローラのバランスを整え、悪玉菌の影響を抑制したり、便通を整えたり、病原体の侵入を防いだりします。そしてなんといっても、「幸せホルモン」と言われているセロトニンを作りだすことがわかっています。

悪玉菌とは、ウェルシュ菌、大腸菌などで、腸内の腐敗を進めて下痢や便秘などを引き起こしたり、アンモニアや硫化水素などの有害物質を作ったり、免疫力を弱めたり、発がん性物質を作ったりしてしまいます。

日和見菌は、性質のよくわかっていない菌で、腸内で善玉菌が優勢な時はそれを応援して有用な働きをしますが、悪玉菌の数が優勢になると日和見菌も悪玉菌を応援して有害物質を作るなどの悪さをします。

1000種類以上、1000兆個もの腸内細菌が存在することがわかっていて、この腸内フローラのバランスが崩れると、便秘、肌荒れ、体調不良、肥満の原因になっていることもわかっているのです。

便秘、肌荒れ、体調不良、肥満の原因!? 実は性格まで変えてしまう重要な腸内細菌!

腸内細菌は、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類に大きく分類されるとお話しました。であるならば、悪玉菌を完全になくしてしまえば健康になるんじゃないの?って思われるかたもいらっしゃるでしょう。いや、実はそうではないんです。悪玉菌も実は体にとって必要不可欠な役割を果たしていて、善玉菌と悪玉菌、日和見菌のバランスは、2:1:7が理想だと言われているんです。このバランスが保たれると体の機能も正常に保たれますが、バランスが崩れて悪玉菌が増えると全身に様々な病を引き起こすことになります。

食物繊維やオリゴ糖、乳酸菌などの摂取不足により、腸内活動が活発にならず便秘となることがあります。もちろん、運動不足や水分の摂取不足により、腸の蠕動運動が十分起こらずに大腸内に便が長時間留まることでも便秘になります。便秘になると、腸内で悪玉菌が増えて腐敗物質が多く発生します。この腐敗物質が腸壁から体の中に吸収されて血液を介して全身をめぐります。そして汗や皮脂と一緒に腐敗物質も皮膚から体外へ出ていきます。その際に腐敗物質が肌の刺激となって肌荒れが起こるという仕組みです。この腐敗物質が、肌の代謝のターンオーバーを乱すのです。

また、この腐敗物質は、毒性のアンモニアやアミン、硫化水素などの有害物質、発がん性物質となって、免疫力の低下や生活習慣病などの発症の原因にもなっています。

腸内細菌が体に及ぼす影響

実際に、この腸内フローラのバランスが崩れるとどうなるか、マウスを使った実験が行われています。

例えば、肥満のマウスの腸内細菌を無菌マウスに移植するという実験を行ったところ、移植したマウスの体脂肪が増加したという結果が得られています。ヒトの腸内フローラを調べるとやっぱり腸内細菌の種類に偏りが見られていることがわかっています。

他にも、カナダのマクマスター大学のプレミンシル・ベルチック博士は、マウスの腸内細菌を入れ替えると、マウスの性格が変わってしまったという実験をお困っています。この実験は、世界的に著名な科学誌Natureにも報告されています。この血ちんみなはヒトに対しても当てはまります。うつ病患者に腸内環境に良い影響を及ぼす腸内細菌を投与することで、不安やうつが改善するという結果が得られています。腸内フローラは心や脳にも影響を与えることがわかっています。

腸内フローラを専門とするベンチャーを紹介

腸内フローラが、健康に大きな影響を与えていることがお分かりいただけたかと思います。では、実際に自分の腸内フローラはどうなっているのか、改善するためにはどうしたらいいのか、そんなサービスを提供しているベンチャー企業が存在します。例えば、Cykinso。Cykinsoは、腸内フローラの検査サービスを提供しているベンチャー企業です。そのサービスの一つMykinso。Mykinsoは、検査キットをネットで購入。郵送されるキットを受け取り、便を採取して返送するだけ。特に医療行為でよくある、痛い、違和感、めんどくさいなどが全くなく、とても簡単に検査を受けることができます。

Cykinsoの腸内細菌叢検査サービスMykinsoの紹介動画はこちら

キットを郵送後にMykinsoの検査結果が提示されます。Mykinsonの検査結果のサンプルがありますのでぜひご覧ください。例えば、あなたの腸のタイプ、腸内細菌の多様性、最近の割合、菌の構成、太りやすさ(FB比)がグラフなどでみやすい形で示してくれます。その結果を踏まえて、お悩み別の改善結果につても提示してくれます。食生活の改善や睡眠、運動などのアドバイスもしてくれます。

Mykinsonの検査結果のサンプルはこちら
https://mykinso.com/personal

そして、その検査結果から、その方におすすめのプロバイオティクス(ビフィズス菌など)、栄養素(ビタミン類やミネラル類)を成分とするサプリメントを提供するサービス、「FloraPlus(フローラプラス)」もあります。2021年3月に発売されたばかりです。

腸内フローラの改善に役立つサプリ

他にも、子供専用の腸内フローラ検査キットMykinsonキッズ(Makuakeで実施し現在終了)や、VEQTAと連携したワンちゃん向け腸内細菌叢検査 Wankinsoもあります。

いかがでしたでしょうか。便秘、肌荒れ、体調不良、肥満などで少しでもお悩みの方は、一度、腸内フローラの検査を行ってみてもいいかもしれません。

文/齊田興哉