ビューティー&ヘルス 季節の変わり目の頭痛・マスク頭痛をどうにかしたい!頭痛専門医に対処法を聞いてみた

だいぶ涼しくなってきましたね。夏から秋の、気温や気圧の変化が激しい今、倦怠感や頭痛、肩こりなどの体調不良を感じていませんか? そうした気象の変化に伴って起きる「気象病」の中でも、痛みを伴うものを「天気痛」と呼びます。

天気痛の中で、代表的なのは頭痛です。今回は、頭痛専門医で「らいむらクリニック」の院長である來村昌紀先生に、季節の変わり目に起きる頭痛とうまく付き合い、緩和する手段を伺いました。また、最近増えているというマスク頭痛の対処法も要チェックです!

天気の変化に伴う頭痛の原因って?

季節の変わり目にふと起きる頭痛の原因は?

季節の変わり目に起きる天気痛の頭痛の原因には、どのようなことがあるのでしょうか。
來村先生は次のように話します。

「天気の変化に伴う頭痛の原因は、温度や湿度、気圧が大きく変化すると耳の奥にある『内耳(ないじ)』と呼ばれる気圧センサーが作動することで、自律神経が乱れることです。

この頭痛は、たいてい片頭痛を持っている人に多いのが特徴です。他に、冷えやむくみがある人、乗り物酔いしやすい人も、天気の影響を受けやすい傾向にあります」

來村先生によると、頭痛には、命に別状はない一次性頭痛と、命に別状がでる可能性のある二次性頭痛があり、天気痛の頭痛は一次性頭痛に該当するといいます。一次性頭痛は、「片頭痛」「緊張性頭痛」「三叉神経・自律神経性頭痛」の3つに分かれますが、天気痛の頭痛はいずれの頭痛にも影響するそうです。

「天気の変化に伴う頭痛は、3つの頭痛すべてに影響するため、すべてにあてはまるとも言えます。それだけ気圧や気温差は体全体に与える影響が大きいとも言い換えることができると思います」

片頭痛はズキンズキンという痛み、緊張型頭痛は締め付けるような痛み、三叉神経・自律神経性頭痛はズキッと針で刺すような痛みが特徴。天気痛の頭痛は、これらの痛みすべてに関係しているということですね。

天気痛による頭痛が起きたときの対処法

では、天気痛による頭痛が起きたときには、どうすればいいのでしょうか。自分でできる対処法と、病院にかかったときの治療法を教えていただきました。

「できれば暗くて静かな部屋など、刺激の少ない環境で安静にするのが良いです。アイマスクや耳栓などを使用するのも良いでしょう。

頭痛に用いられる薬としては、めまいや、はきけ、むくみがある人の頭痛に用いられる『五苓散(ごれいさん)』などの漢方薬や、乗り物酔いに使われる酔い止めの『トラベルミン』などが効果のある場合もあります。

また、もともと頭痛で治療を受けている場合、片頭痛の薬や解熱鎮痛薬などを処方されているかと思いますが、処方された医師や薬剤師などに相談のうえ、症状に応じて五苓散やトラベルミンを使い分けることができます」

天気痛による頭痛の予防法

天気痛の頭痛は耳マッサージで予防も

いつも季節の変わり目がくるたびに、頭痛が起きるという人もいるでしょう。何か予防法はあるのでしょうか?

体温調節・規則正しい生活を送る

「脱ぎ着のしやすい服装などで体温調節をするほか、事前に天気の変化の情報をアプリ等で得るのも良いでしょう。そして自分の頭痛が起きやすい、雨が降る、台風が来るなどの日は重要な予定を入れず、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。また、いつでもお薬が飲めるようにお薬を持って出かけるなどの準備も大切です」

耳の血流をよくするマッサージ

「耳の中の内耳にある三半規管には気圧のセンサーがあるため、気象を察知すると身構える体勢に入り、交感神経が活性化して緊張するので、耳の血流が悪くなることがあります。それを予防し、耳の血流をよくするマッサージや体操も有効です」

【参考】 らいむらクリニック チャンネル「耳の体操」

動画では、來村先生が耳の血流をよくする耳の体操を実演しています。ぜひ実践してみましょう。

やり方は簡単。両耳を5秒ぐらいずつ横や上、下にひっぱったり、軽く耳をひっぱったまま後ろに回したり、「餃子」のように耳たぶを丸めて5秒くらい静止したり、耳を手の平で5秒ほど覆ったりするだけ。隙間時間に実践できそうですね。

次は話題のマスク頭痛について聞いてみました。

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