ビューティー&ヘルス 人の印象は見た目だけじゃない!?嗅覚から好感度を上げるニオイケア術

普段から口臭や汗臭などに気をつけている人は多いはず。でも、意外と盲点なのが、秋冬でも気になる、分厚いコートの下で汗をかいたときに出る汗臭。

さらに、自分のニオイがもとで、周囲からの印象が大きく低下するリスクがあることにも注意したいところです。

自分では気づきにくいニオイ、どう対策するのがいい?

そこで今回は、印象のプロである美有姫さんに、人が好むニオイやそれを保つポイント、客室乗務員だった時の体験談を伺いました。

秋冬も汗のニオイに要注意!

ファイントゥデイ資生堂が2021年7月に全国の働く20~40代男女500名を対象に行った「秋冬じっとり汗臭」とストレス臭に関する実態調査の結果、75.2%の人が周りの人や自分自身の「じっとり汗臭」に気付いた経験があると回答しました。

「秋冬に『じっとり汗臭』に気付いた経験はありますか」

ここで言う「じっとり汗臭」とは、ニットやコートなど厚手の服を着こんだときに感じる秋冬に起こりやすいニオイのこと。特に「重ね着が過剰なとき(27.0%)」「一緒にいる人がコートを脱いだとき(22.6%)」にニオイを感じやすいこともわかりました。

「秋冬に汗のニオイケアができている人について、あてはまる印象」

また、秋冬に汗のニオイケアができている人について、「好印象だ(89.4%)」「清潔だ(91.2%)」「品がある(85.8%)」「モテそう(82.2%)」など、ニオイケアをすることで印象が良くなることも判明しました。

ニオイは人の印象を大きく左右する!

この調査結果に対して、印象評論家・インプレッションマスター(R)の美有姫さんは次のように解説しています。

「人の印象は、五感で判断されています。視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚です。そのうち嗅覚は、本人が意識せずとも、人や環境のニオイを勝手にキャッチし、その人やその環境を自分が好きか嫌いかを一瞬で判断します。

つまり、周囲に与える感情的影響は大きく、目に見える視覚(外見)と同じように自分が放つニオイに気を遣うことで、印象力が上がり、職場やプライベートシーンでのコミュニケーションを円滑にする手助けとなります」

ニオイケアは単なるエチケットだけではなく、自分の印象を大きく左右する、重要なもの。これは意外と盲点かもしれません。

人に最も好まれるニオイと保ち方

汗拭きシートなどで汗をしっかり拭き取って

そこで美有姫さんに、人の嗅覚に最も好まれるニオイと、嫌われないニオイを保つための方法を伺いました。

――人の嗅覚で最も好まれるニオイとはどんなニオイですか?

「ニオイは個々の好みであり、最も好まれるニオイと言い切れるものはありません。それはニオイに限らず見た目や性格も同様と言えるでしょう。

ただし、多くの方が好きであり、嫌いという人がほぼいないのは、シンプルな石鹸のニオイ、言い換えるならば清潔さを感じるニオイです。

もちろん清潔感という意味では無臭を嫌う人はいませんから、誰からも好まれるニオイという意味では、ニオイのない無臭が、ニオイの一つとして考えるならば最も好まれるニオイになるのかもしれません。

甘い香りやスーッとする香りは良い香りと好む人が多くいる一方で苦手という方もいますよね。自分の体調やお腹の減り具合、時間帯、誰から発するのかなどにもよりニオイの好みは変化するものです」

――人に好まれるニオイの保ち方を教えてください。

「とにかく清潔にすることが大切です。外出先で手を洗うときには、ひじのほうまで石鹸で洗うことを習慣にしましょう。

汗を拭くときには顔だけでなく首筋のほうまでしっかりと拭きとるようにする。そして、一日の汚れはその日のうちに湯船に浸かってしっかりと汗をかき、洗い流すこと。

朝風呂派という方もいますが、一日活動し、汚れたままの身体で汗も流さず、シャンプーもせずに布団に入ると、シーツや枕にニオイがついてしまいます。

そのため、部屋全体までもが匂うようになってしまい、自分自身がニオイに鈍感な人になってしまうんです。

ニオイに鈍感になってしまうと、クローゼットが汗ばんだ衣類で匂っていても気付きません。ニオイに敏感でいることが、清潔を感じさせるニオイを発する人になる第一歩です」

接客業のニオイケア術!仕事中に汗をかいたら…?

美有姫さんは、かつては旅客機の客室乗務員でした。そこで当時、自身が気を付けていたニオイケア術を教えていただきました。

「私は国際線の客室乗務員だったため、基本的には香水の使用は禁じられていました。お食事のサービスをしますし、妊婦さんの対応もしますので、とにかくニオイをさせないように心がけていました。

機内は24℃に保たれているのですが、動きっぱなしですから汗ばんでくることもあります。

12時間フライトするようなニューヨーク便やロンドン便では、サービス終了時や着陸前に、無臭や石鹸の香りのボディーシートや制汗剤を使用して、清潔である自分を認識した上で、お客さまのお見送りをしていました」

接客業の場合には、仕事中にニオイが発生するリスクがあるということ。その場合に備えて、ボディーシートや制汗剤など携帯できるアイテムを用意しておくのが賢いといえそうです。

●教えてくれた人…美有姫(重太みゆき)さん

インプレッションマスター(R)/印象評論家/亜細亜大学 経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科教授日本航空、JALウェイズ「国際線客室乗務員」として、世界主要60 都市以上のフライトを経験。「グッドパフォーマンス賞」など数々の接客褒賞を受ける。アジア各国メディアからも特集れ、インプレッショントレーニング(R)が効果抜群と大人気。著書に『顔グセの法則』『人は0.5秒で選ばれる!』などがある。※9月15日に「重太みゆき」から「美有姫」に改名。https://www.msnow.jp/

取材・文/一ノ瀬聡子