ビューティー&ヘルス コロナ禍でバランスを崩した人も!肌・体・心を整える「自律神経ケア」始めませんか?

きちんとスキンケアをしているはずなのに、なぜか肌の調子が良くならない。食べ過ぎているわけでもなく、適度な運動もしているのに最近太りやすくなった。以前よりイライラしたり落ち込みやすくなった…。などなど、病院に行くほどではないけれど、最近ちょっとした不調を感じているという人は、自律神経が乱れている可能性があります。

30代以降、健やかな肌・体・心を手に入れるためには、実は「自律神経ケア」が必須なんです。そこで、皆さんに知っておいて欲しい自律神経ケアを5回にわたってお伝えします。

第1回は、知っているようで実はあまりよく知らない「自律神経」の基本のきについて、眠りとお風呂の専門家 小林麻利子さんに教えていただきます。

そもそも自律神経ってなに?

[機能面から見た神経系]

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末梢神経は、自分の意思で体を動かす「体性神経」と、意思とは関係なく刺激に反応して体の機能を調整する「自律神経」とに分けられます。自律神経は全身に分布しており、心臓が動く、呼吸をする、血液を循環させるなど、人間が生命を維持する上でとても大事な役割を担っています。

自律神経には行動・活動時に優位になる「交感神経」と、休息・リラックス時に優位になる「副交感神経」があります。これらは体内リズムにも関係しており、本来は昼間に交感神経、夜に副交感神経が優位になることもわかっています。

これまで自律神経はその2つで語られることが多かったのですが、最近の研究ではもう1つ、「腸管神経」という腸と脳の関係を司るものもあることが最近明らかになりました。ですが今回は、「交感神経」と「副交感神経」をクローズアップしてご説明していきます。

自律神経が乱れる原因とメカニズム

[年代別の副交感神経活動レベル]

出典:順天堂大学病院管理学研究室「男女年代別の自律神経測定データ」調査

自律神経の働きは年齢とともに低下しますが、特に交感神経よりも副交感神経の方がより低下しやすく、30代以降に急降下することがわかっています。順天堂大学の研究チームが行った「男女年代別の自律神経測定データ」調査の結果でも、男女とも30代、40代と年代が上がるにつれて副交感神経の働きはどんどん低下しています。

ちょうど30代はキャリアアップをしたり育児をしたり、仕事でも家庭でもどんどん責任が大きくなってくる年代。交感神経が常に刺激されていて、リラックスできなかったりよく眠れないという人がとても多いのが現状です。

また、人間の体はもともと昼間に交感神経、夜に副交感神経が優位になるようになっていますが、それに反するような不規則な生活習慣を続けることでも自律神経は乱れます。さらに人間関係やコロナ禍によるストレス、リモートワークでメリハリのない生活など、30代を取り巻く環境は交感神経が刺激され続けてしまう要素がたくさん! だからこそ、意識して副交感神経を優位に働かせるためのケアを行うことが必要なのです。

通常、自分の意思とは関係なく働いている自律神経。よく「交感神経」はアクセル、「副交感神経」はブレーキに例えられますが、常に交感神経が刺激されている状態をセルフケアで副交感神経を優位にすることにより、コントロールすることが可能です。

いちばん簡単に行えるセルフケアが「呼吸」。呼吸は無意識に行うものではありますが、自分の意思で吸おうと思えば吸えるし、吐こうと思えば吐けます。意識してゆったりとした呼吸に整えることにより、副交感神経を優位にすることができるのです。

一方で皮膚動脈など、臓器によっては副交感神経がまったく作用しないというものも。その場合は交感神経を制御するケアも大切です。体をリラックス&休養モードにもっていくためには、体の内側の深部体温を下げることが重要。入浴やマッサージなどで皮膚動脈に刺激を与えて、体の表面の血流を促すと内側にこもった熱が外に逃げやすくなり、交感神経が制御されて深いリラックス・深い眠りへとつながります。

自律神経を整えるメリットって何があるの?

美容面で言うと、肌の潤い度が上がる、頭皮血流が良くなって髪の毛がツヤツヤになる、代謝がアップしてヤセ体質になれる、しっかり眠れて疲れが取れる…などなど、実は、自律神経を整えるメリットはたくさんあります。また、自律神経が整っているとオンとオフの切り替えが上手に行えるようになるため、必要なときにアクティブに動けて仕事の効率やパフォーマンスがアップするし、必要なときにしっかり休めるようになります。

イライラしやすかったり憂鬱な気持ちになりやすい人も、自律神経が乱れていると思われます。自律神経が整っていると、すごく忙しいときや上司に理不尽に怒られたりしたときでも、理論的に考えて対応できるようになります。

また女性の場合、生理前は女性ホルモンのバランスが変化して深部体温が下がりにくくなり、メラトニンという睡眠に関わるホルモンも低下。眠りが浅くなることでイライラしやすくなるのですが、それも自律神経を整えることで防ぐことが可能です。

肌・髪・体がキレイになれるだけでなく、気持ちも穏やかに幸せに過ごせる…。自律神経ケアにはメリットしかないと言っても過言ではないのです。

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