ビューティー&ヘルス 先日、彼の実家に結婚のあいさつに行ったとき、彼のお母さんから「子どもを産むなら早くしないと高齢出産になっちゃうわね」と言われ、そのことが引っかかっています。(MKさん 33歳 不動産関連会社勤務)

8歳年下の婚約者の実家にあいさつに行ったとき、「高齢出産」というワードを、出産を急かされるようなトーンで言われたのが気になっています。高齢出産はハイリスク、と知っていますが、まだ仕事もしたいし、二人の生活も楽しみたい。35歳以降に出産することは、皆が心配するほどデメリットがあるのでしょうか。

A日本では35歳からの初産は「高齢出産」。リスクだけでなく、メリットもあります。

確かに、20代後半~30代前半に出産することが、不妊や流産、胎児の先天異常など、さまざまなリスクを回避できるひとつの答えだと思います。

ただ、子どもを産んで育てることは、圧倒的に時間が制限されます。キャリアや育児と仕事との両立のバックアップ体制を考えるほど、不安になって出産を先延ばしにしてしまう気持ちは、とてもよくわかります。それに、今や35歳以上で初産に挑む人が増加中。ですから、メリットとデメリットの両面を知っておきましょう。

まずはメリットから。

それは、母親の精神が安定していること。35歳以上の高齢出産では、心にゆとりをもって、妊娠~出産・子育てをしている人が多いと感じます。子どもへの虐待へのニュースがよく報道されていますが、10代~20代前半の母親や父親が加害者になっているケースが目立ちます。もちろん、年齢にかぎったことではありませんし、個人の性格や状況、考え方が大きく左右する問題です。でも、35歳以降は、豊富な人生経験、仕事や人間関係の中で培われた忍耐力などが備わっている人が多い。これが育児にプラスに作用していると考えられます。

あと、経済力がある人が多いから、比較的費用がかかるけれど母体の負担が少ない無痛分娩を選んだり、産後ケアのある病院をチョイスするなど、自分のメンテナンスに回せる余裕がある人が多いように感じます。

婦人科8

といっても、〝高齢出産=リスクが多い〟というのは、ゆるぎない事実です。ですから、これからあなたが妊娠した場合、さまざまなリスクを医師から説明される可能性があります。私たちは特に流産や早産のリスクを高める「妊娠中高血圧症候群」になる危険を問題視しています。これになってしまう可能性は、高齢出産の場合20代の2倍。加齢による内臓機能の低下などがその原因として考えられています。ですから、体重管理や食生活について、アドバイスする場合もあります。

そのせいか、高齢出産の妊婦さんたちは、「自分はリスクを抱えている」という意識が強くなり、妊娠中の生活習慣に十分注意を払っている人が多く、「結果的に大きなトラブルなく出産を迎えました」という人も少なくありません。

しかし、すべては、妊娠してからの話。女性が妊娠しにくくなるのは、卵子の個数の残数が少なくなり、状態が低下する、33歳以降とされています。妊娠を望むなら、タイムレースは始まっていると考えたほうがいいでしょう。
それに、リスクもありますが、まだ生まれていない子どものことを必要以上に気にし、流産や早産におびえて、妊娠を望んでいるのに「子どもを産まない」という選択肢を選ばないようにしてくださいね。

賢人のまとめ

高齢出産は初産が35歳以上の妊婦さんのこと。妊娠を望んでもなかなか授からない可能性、流産や早産などのリスクも高まりますが、精神的安定などのメリットも。必要以上におびえないことが大切です。