ビューティー&ヘルス あなたの心、がんばりすぎていませんか?メンタルの強さ、弱さは思い込みで作られている

はじめまして、公認心理師精神保健福祉士の水口明子です。今回メンタルケアの連載を担当することになりました。

まず初めに、自己紹介をさせてください。

私は大学卒業後、25年にわたりサービス業に従事してきました。飲食店からテーマパークまでさまざまな仕事に携わり、役職も支配人からマネージャーなど、数多くの社員育成にも関わってきました。

精神保健について勉強し始めたきっかけは、部下の自殺に遭遇したことです。社員のメンタルケアや再発防止への解決方法を模索する中、ストレスマネジメントの必要性を感じて、精神保健福祉士の資格をとりました。

取得後は、メンタルクリニックにて、インテーク面接や、訪問看護を担当し、その後、うつ病に特化した就労移行支援事業所の管理者として、プログラム開発、利用者へのカウンセリングを実施するなど運営に携わってきました。また、浦和にあるカウンセリング研究所では、キャリアコンサルタント、プロフェッショナル心理カウンセラーの育成講師として、社会人教育の専門学校においては、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種、EAP(※)心理コンサルタントの育成の講師を開始して、後任者育成も行なっています。

そして、令和元年5月には、心理カウンセラー育成講師、心理カウンセラー業務に専任するため、メンタルケアオフィスの「ハビットマインドKOKOLO」を開業し独立しました。

現在、厚生労働省の「労働安全衛生調査(実態調査)」によると、仕事に関する強いストレスを感じている労働者の割合は2018年で58.0%と半数を超えているのです。強いストレスを感じていなくても、なんとなく調子が悪い方も多いと思います。そんな方に向けて、少しでもメンタルの不調をやわらげるお手伝いをできれば幸いです。

(※)従業員支援プログラムのこと

そもそも、メンタルって何でしょうか?

皆さん、日常でよく使われる「メンタル」という言葉は実際に何を指しているのか知っていますか?「心、精神」と一般的には言われていますが、もう少し深堀して考えれば、「出来事(物事)に対する受け取り方(または捉え方)」のことを指しています。よく、「メンタルが強い、弱い」と言われていますが、これは何か起こった時に跳ね返すことができるかどうか、ということ。ここで跳ね返すことができない人は崩れてしまい、うつなどのメンタル不調が出てしまいます。それが一般的に「弱い」とされているのです。

なんとなく自分はメンタルが強い、または弱いと認識されている人も多いと思います。では、その強弱はどこからきているものなのでしょうか。

私自身も、自分のことはずっと強いタイプだと思って過ごしてきました。何か悲しいことがあった時も、「もっとがんばれる!」と自分を鼓舞し続けて、実際にがんばれたのです。でもその「がんばり」は弱さの裏返しだったのです。

今は自分のことは、より強くなった気がしています。それは、弱い自分を受け入れられたから。弱い自分を受け入れられない時は、無意識にがんばってしまっているのです。「自分はもっとできるはず」と思い、「こんなはずはない」「絶対に」「~すべき」という言葉が出てきてしまいます。

そもそも日本の教育は「負けるな」と教えてきています。決して「負けるが勝ち」という風には教えないのです。だから、知らず知らずのうちに、自分はどちらなのか、自ずと振り分けてしまっているわけです。

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