ビューティー&ヘルス メンタル不調の原因にもなる、女性の大敵「冷え」にご用心!

自律神経の乱れは血流を滞らせ、体温調節の妨げに

では、なぜ自律神経が冷えに関係があるのでしょうか。人間は食べ物を摂取してエネルギー、熱を作り出しています。また外的な気温の変化に対応するために、筋肉や内臓が作り出した熱を血流に乗せて全身へ巡らすことで体温調節をしています。自律神経が乱れると、血流自体が滞ってしまい、寒い時は体温を上げるという働きができずに手足が冷たくなってしまうのです。さらに自律神経の乱れは、下痢やお腹の張りといった症状も引き起こします。

さらに、自律神経は寒暖差によって乱れてしまうこともあります。朝晩の気温の変化はもちろん、今年は特に温かい日があったと思えば、急に1ケタの気温になってしまったりと、気温の変化が激しかったこともあり、体温調節がうまくできずにストレスと抱えてしまう人が増えています。

そのストレスによって交感神経、副交感神経のバランスを取っている脳が疲れてしまい、気分の落ち込みに襲われたり、思考力、集中力の低下などメンタルの不調につながっているのです。特に現代人はパソコンやスマホなどで常に脳が活動している状態が続き、慢性的に疲弊していることも冷えを引き起こしている原因とされています。

熱いお風呂は逆効果!冷えの改善は継続にあり

体温は1度上がるごとに免疫力は5倍から6倍近くアップすると言われています。冷えは健康も損なってしまうことにもなります。

改善策としては、筋肉量を増やすこと、お風呂で湯船につかること、そして日光浴を日々の生活に取り入れることです。

筋肉量を増やすと聞くと、特別な運動をしないといけないと思いがちですが、1日30分ほどのウォーキングを取り入れるだけでいいのです。また30分を一度に行なう必要はなく、通勤の行き帰りなどひと駅分多く歩くことで十分です。無理をせずに、日常の生活の中に取り入れて、毎日続けることが重要なのです。

続いて湯船につかることですが、これは冷えを撃退できるもっともポピュラーなもの。冬場でもシャワーですます人が女性もいるようですが、シャワーでは血流が改善しません。体の一部にお湯が当たっているだけの状態では手足がよく温まらないまま、冷え性を悪化させることもあります。また、寒いからと湯温を上げがちになる人もいますが、これは大きな間違い。41度以上の熱い湯は急激に体温を上げてしまい、体は逆に体温を下げようとしてしまうので、体の温まりの持続は期待できません。38~40度ぐらいの少しぬるめの湯に最低でも10分以上はつかるようにしてください。

最後に、冬季うつの改善にも効果があるとご説明した、日光浴も脳のストレスによる冷えの改善に効果があります。感情や気分のコントロールしてくれる「セロトニン」が増えるので、冷えからくる心の不調を整えてくれます。

上記の3つのことは毎日続けることで効果を発揮します。冷えは一時的に温めるだけでは改善していきません。冬場に気分の落ち込みが激しくなる人は、冬季うつ、または「冷え」が原因の可能性があります。ただの冷えだと甘く見ないで、しっかりとケアしていきましょう。

冷えは、自律神経だけでなく、女性ホルモンのバランスも崩してしまうもの。

賢人のまとめ

「冷え」は体、そして心からの不調の信号です。その場しのぎに体を温めるだけではなく、筋肉量を増やすこと、ぬるま湯につかること、日光浴を日々の生活に取り入れることを継続的に行なってみてください。

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賢人プロフィール

心理カウンセリングの賢人水口明子

メンタルケアオフィス「ハビットマインドKOKOLO」代表。公認心理師(国家資格)、精神保健福祉士(国家資格)、全心連公認 プロフェッショナル心理カウンセラー、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種などの資格を持つ。メンタルクリニックにて、インテーク面接や、訪問看護を担当後、うつ病に特化した、就労移行支援事業所の管理者としてプログラム講師、利用者へのカウンセリングを実施。また、浦和にあるカウンセリング研究所にて講師として、メンタルヘルス、アサーション、プレゼンテーションスキルアップなど50以上のプログラムを作成し、人材育成も行なっている。