ビューティー&ヘルス 「コロナうつ」はある日突然やってくる。マイナスからプラスへの考えの変換方法

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。新型コロナウイルスの感染が拡大に伴い、日常の生活が送れずにストレスに抱えてしまっている人に向けて、前回はそのストレスを解放させる方法をご紹介させていただきました(前回の記事はこちら)。

今回は、コロナ疲れからうつを発症しないために、考え方の変換方法をお伝えさせていただきます。

コロナへの疲弊期(うつ症状)はある日突然やってくる

『コロナ疲れ』というワードをよく見かけることからもわかるように、今日本だけではなく、世界中の人が感染症の恐怖に晒され続けていて、心を疲弊している状態です。それはいつまで続くかわからない張りつめた緊張感が原因とされています。前回、コロナウイルスという刺激(ストレッサー)に対して、体や心が反応し、行動に移されていくことを、汎適応症候群(はんてきおうしょうこうぐん)と言い、その内容をお伝えさせていただきました。これは、ストレスに晒され続けると起こる体や心の反応のことを指し、進行は三相期(警告(ショック)期・抵抗期・疲弊期)に分けられています。

今はまさに抵抗期から次の段階(疲弊期)に入るギリギリのところ。がんばって、耐えている中で、体の不調(よく眠れない、体が重い、体重の増減)、そしてそれに伴い、「イライラ」や「もやもや」が表れはじめている方も増えてきていると思います。

疲弊期というのは、うつ症など、心の病を発症してしまう時期にあたります。

疲弊期はある日突然症状として表れます。また、恐ろしいことに、コロナ収束後は数か月は普通に過ごせたのに、遅れてくることもあります。実際に、3.11(東日本大震災)の時は震災から数か月後に、長ければ半年や1年後にうつを発症する人が増加したこともあります。

今は災害時のメンタルヘルスに似ています。

震災など被災の時には、疲弊期のことを幻滅期と呼び、実際にメディアでも震災のことが報道されなくなり、被災していない方の心から震災の印象が薄くなっていった頃に、多くの被災者が無力感、倦怠感に苛まれてしまいました。

私自身も3.11の時には震災を経験し、まだこの仕事に就く前ということもあり、ストレスの仕組みを理解しておらず、同じようなメンタルを患いました。震災後、仕事場も住んでいた地域も計画停電の地域に入っており、前と同じような日常が送れなかったことも関係していたのですが……。

疲弊期がいったいいつ始まるのかは人によって時期がバラバラで、抵抗期から何の前兆もなく急に切り替わります。そして、疲弊期は今までメンタルを崩すことがなかった人でも起こります。

なので、抵抗期のうちに、後の疲弊期に陥らないようにすることが必要なのです。

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