ビューティー&ヘルス 「コロナ離婚」になる前に。自分がしてほしいことばかりを主張していませんか?

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。新型コロナウイルスの影響から緊急事態宣言が出され、自粛生活の期間が長引いてきました。そんな中、テレビやネットなどで『コロナ離婚』というワードをよく見かけるように。今回はコロナ離婚に陥ってしまう人を心理の部分から見ていきたいと思います。また、コロナ離婚を回避したい人、関係修復を望む人に向けて、簡単にできる相手への歩み寄り方法をお伝えします。

自分の考えは言わなければ伝わらない

まず、コロナ離婚の理由について多く見られるのが、「長時間一緒の空間に急にいることになり、耐えられない」、「新型コロナウイルスのリスクへの気遣いのなさ、警戒心レベルの違い」など、考えや価値観(固定観念)の違いによって起こっています。

どちらもコロナ禍がきっかけになっているだけで、元々内に秘めたものがあったのでは……と私はどうしても思ってしまいます。ずっと一緒にいることになり、今まで避けてきた不満と直面することになってしまった、自分の考えを理解してもらえないという不満がコロナの影響で爆発してしまったという印象です。

どちらも必要なのは、「今不満に思っていることをちゃんと言い合える関係」なのかどうか、ということ。それをちゃんと伝えられる関係性があるのであれば、コロナによって不安定になっているだけなので、関係の修復は可能だと思います。

もし、言い合えない関係なのであれば、コロナはきっかけにすぎず、夫婦関係を一度最初から考え直す必要があるでしょう。

伝えたけれど受け入れてもらえなかったという人は、考え方、言い方を見直す必要があります。

伝えたけれど受け入れてもらえなかった人は、伝える方法を少し変えることで関係を修復することができます。その方法は「アサーションスキル」というものに基づいています。

伝える言葉は『あなたはしてくれない』ではなく『私はしてほしいと思っている』

「アサーション」は直訳すると「断言」や「主張」という日本語になりますが、心理においては「自分も相手も大事にして、双方向を大切にした概念」ということになり、「アサーションスキル」は相手の考えを尊重しながらも、自分の意見も伝えられるコミュニケーションスキルのこと。企業の研修などでも取り入れられているものです。

この自己表現には3つのタイプがあると言われています。それは「アグレッシブ(攻撃的)」「アサーティブ(攻撃・消極をバランスよく持つ)」「ノンアサーティブ(消極的)」。まずは各タイプを紹介します。

 アグレッシブ……思ったことをすぐ伝える。自分のことが最優先の自己表現
アサーティブ……自分のことも他者のこともバランスを配慮できる自己表現
ノンアサーティブ……自己表現が少なく、自分よりも相手を優先する

ここで考えてほしいのは、あなたのパートナーへの伝え方が「アグレッシブ」になっていないか、ということ。伝えた言葉の主語があなたになってはいなかったでしょうか?

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