ビューティー&ヘルス ウイルスが怖くて外に出られない、洗ってもウイルスがとれない……。その不安は「接触恐怖症」かも?

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。新型コロナウイルスの影響で、世の中にはさまざまなワードがネットなどでよく見かけるようになりました。そんな中の一つに「接触恐怖症」というものがあります。これは、ウイルスに対して過敏になってしまい、それが度を越した時に、メンタルが不安定になってしまうというもの。今回は接触恐怖症がもたらす弊害、病気かどうかの判断基準をお伝えできればと思います。

潔癖なだけか、病気なのかは、日常生活に支障をきかしているかどうか

「接触恐怖症」とは、「不安障害」という神経症の中の「強迫性障害」という診断名になります。不安・恐怖の異常な高まりによって必要以上に行動を起こして精神的につらくなってしまい、生活にも支障をきたしてしまうというもの。

「不安障害」の中にはさまざまな疾患があり、有名人が罹患されて有名になった「パニック障害」もこの中の一つです。

今のコロナ禍では、触れるものすべてにウイルスがついていると思ってしまい触るところすべてをアルコール消毒しないと気が済まない、手を逐一洗ってしまうという行為がありますが、ある程度過敏になってしまうのも仕方ないでしょう。ウイルスがつくんじゃないかとエレベーターのボタンが押せずに階段を利用しているという話も聞きますが、これに関しては、運動にもなるのでわざわざやめてくださいと止める必要はないとも思います。

しかし、例えば
・手を洗うにしても、10分以上も洗い続けてしまう
・ウイルスが気になりすぎて帰宅の度にお風呂に入らないと家に入れない
・服まで外出の度に消毒してしまう
・エレベーターのボタンだけではなく、外のものすべてが触れなくなり、外出できなくなった

など、日常生活に支障がでるレベルになると、専門の医療機関に相談することが必要になります。

些細なきっかけから、自分が気づかないうちに心を侵食される

この「強迫性障害」ですが、そこまで過剰には自分はならないと思っている人も多いでしょう。しかし、きっかけは日常に潜んでいるものなのです。

例えば、一度外出した時にちゃんとカギをかけたか気になってしまって、家に戻ったことはないでしょうか。エアコンやコンロの火を消し忘れていないか気になってしまい仕事中もそのことが気になって仕方なかった、などもそうです。

また、ゲン担ぎで何かをする時は必ずどちらかの足からと決めていてそれを何が何でも守っているリモコンなどの物の位置は固定の場所があり、別の場所に置くと気になって仕方ないなどの考えも、その“そうしなければ”という不安が、自分が気づかないうちに強くなってしまうと、心が不安定になってしまうのです。

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