ビューティー&ヘルス 他人にあたってしまう人は要注意!ストレスから来る攻撃性は「適応障害」の可能性が

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。Withコロナという新しい生活様式になり、今はほとんどの方が無理にでも適応しようと努力を重ねている時期だと思います。しかし、そんな中にはその無理やり感に心が疲弊して、「適応障害」という病を発症してしまう方がいます。今回は、その「適応障害」についてお話させていただきます。

コロナという表面に隠れているストレッサー

「適応障害」とは、主だったストレッサー(ストレスの元となるものや出来事)によって発症する心の病です。芸能人の方が発症したとニュースになったこともあるので、皆さん一度は耳にしたことがあるかもしれません。

適応障害の特徴は、原因が必ずあるということ。また、ストレッサーに晒されている状況になると3か月以内に発症、ストレッサーが取り除かれれば6か月以内に症状がおさまる、ということも特徴です。

適応障害の症状緩和には、そのストレッサーから離れることが必要になりますが、今は全世界がコロナというストレスに晒されていることや移動制限もあり、離れることが難しい状況です。しかし、ここには見落としているポイントがあります。それはコロナだけがストレッサーではないということ。コロナから自宅にいることを強いられている、仕事を通勤から在宅に変わるこになった、職場の配置転換、パートナーとの関り方の変化など、コロナによって変わってしまった環境にストレスを感じて、適応障害を患ってしまっている方も多いのです。

うつ病との違いは、抑うつ状態でも楽しむ時間を持てるかどうか

ストレスの原因となるものは人それぞれです。また、ストレスフルな状況になってしまった場合、発症する不調も人それぞれなのです。気分の変化が表れる方もいれば、身体的な症状もいます。主な症状は下記のようなものなります。

・身体症状(不眠・食欲低下・動悸・頭痛・腹痛・肩こり・めまい・倦怠感など)
・気分症状(情緒不安定・神経過敏・イライラ・意欲低下・疲れやすいなど)
・問題行動(過剰飲酒・意欲低下による勤務怠慢・他者への攻撃など)

適応障害は、ある特定の出来事や状況が、本人にとってはとても辛いストレスとなり、そのことが身体症状や、気分、問題行動にあらわれます。うつ病と違い、上記の項目が該当するような抑うつ状態の最中でも、自分にとって楽しいことがあれば楽しむことができるという特徴が適応障害にはあります。

適応障害は、そのストレスから離れられれば、症状は良くなりやすいという特徴があります。しかし、適応障害と診断されたとしてもストレスの原因から離れられない、取り除けない環境では、症状が慢性化してしまい、うつ病を発症する可能性もあります。ストレスから離れても抑うつ状態が2週間以上続く場合は、うつ病の可能性もありますので、再度病院に受診をしてください。

1 2