ビューティー&ヘルス 渡部建は自己愛が強すぎた!?社会性に欠ける「パーソナリティ障害」はどんな病?

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。渡部建さんの不倫騒動から、性依存などさまざまな病名が飛び交うようになってきていますね。今回の騒動は、複数人、そしてホテル以外の場所というところが、よりインパクトを与えてしまっている気がします。不倫自体は夫婦の問題であり、周りがとやかく言うことではありません。しかし、あまりにも自分本位な行動は、本人の築いてきた社会的地位をも脅かすことになり、大きな代償を払うことにもなります。そんな社会的地位を脅かすほどのトラブルを抱えてしまう原因には「パーソナリティ障害」という病が隠れている可能性があります。今回は、仕事ができるのに人間関係でトラブルを抱えてしまう「パーソナリティ障害」についてお話させていただきます。

サイコパスもパーソナリティ障害の1つ

パーソナリティ障害は、精神疾患の1つで正式な病です。パーソナリティとは、個性や人柄という意味で、人の生まれ持った性質と育った環境により形成されます。思春期以降に次第に明らかになってくる人格傾向により、本人あるいは、周囲が困っており、社会生活が困難になってしまうことを、「パーソナリティ障害」と言います。

パーソナリティ障害は大きく分けるとABCといった3つに分かれ、細分化されたタイプは10種類にいたります。その3つの特性を説明すると、

・A群……独特の考えを持ち、対人関係がうまくいかなくなってしまう。周りから見ると、風変わりな人に見える
・B群……感情が不安定でストレスに弱く、情緒が激しいため、周りの人を振り回してしまう
・C群……不安や恐怖心が強い。周りの目や自分に対する評価が強いストレスになってしまう

「サイコパス」という名称を一度は聞いたことがあると思いますが、サイコパスはB群の中にある「反社会性パーソナリティ障害」という病が該当します。

そして、今回の不倫騒動に見る問題行動は、B群の中にある「自己愛性パーソナリティ障害」という側面が強く出ていると感じました。側面とお伝えしたのは、メンタルの症状は決して1つではなく、複数の病が重なって発症するものがあるからです。今回は「自己愛性パーソナリティ障害」と仮定して、その症状を詳しく説明していきます。

誰でも持ち合わせている自己愛

自分好きは決して悪いことではないが、行き過ぎると問題に。

「自己愛性パーソナリティ障害」とは、名称にもあるように自分への愛が強く、自分に関する限りない成功を過信するばかりに放漫な態度を取ってしまったり、自分のために他人を利用しようとしてしまう病です。自分の気持ちが自分自身にばかり向いているので、他人への共感力が欠如しているのも特徴です。また、誇大的自己像があるので、その自己像を傷つけられると激しい怒りを周囲にぶつけることもあります。

簡単なチェック項目は下記のようなものです。

・自分に関する限りない成功を信じている。誇大妄想、誇大な自己像がある
・社会的権力が欲しい故に権力にすり寄る(権力者だけと一緒に写真を撮りたがるなど)
・美意識が高い。美しいものにすり寄り、それを手に入れたい願望が強い
・自分本位、他人への共感性がない。自分さえよければいいという行動を繰り返す

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