ビューティー&ヘルス 嘘や虚言のオンパレード!SNS投稿の過剰な偽装がやめられない人は、「演技性パーソナリティ障害」かも!?

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。前回は、「パーソナリティ障害」という病の1つである「自己愛性パーソナリティ障害」をご紹介しました。「自己愛性パーソナリティ障害」の特徴は、自己愛が強く、自分の気持ちを優先するばかりに他人への共感力が欠如しているというもの。今回は、「自己愛性パーソナリティ障害」と似た特徴での虚言癖がある「演技性パーソナリティ障害」についてお伝えします。

「演技性パーソナリティ障害」は最も病だと気づきにくい

前回お伝えした通り、パーソナリティ障害は精神疾患の1つで正式な病です。パーソナリティは、人の生まれ持った性質と育った環境により形成されます。「演技性パーソナリティ障害」は「自己愛性パーソナリティ障害」と同じく、ABCといった3つのタイプのB群に属しています。

B群は、感情が不安定でストレスに弱く、情緒が激しいため、周りの人を振り回してしまうという共通の特徴を持ち、「反社会性パーソナリティ障害」、「境界性パーソナリティ障害」、「演技性パーソナリティ障害」、「自己愛性パーソナリティ障害」の4つに細かく分類されます。

「反社会性パーソナリティ障害」は、皆さん 一度は 聞いたことがある「サイコパス」という名称で知られています。「境界性パーソナリティ障害」は気分の浮き沈みが大きく、希死念慮(自殺願望)や自傷行為などに及ぶ恐れもあるので、周囲は異変に気付きやすい特徴を持ちます。

しかし、「自己愛性パーソナリティ障害」や、「演技性パーソナリティ障害」は周囲はおろか、本人も病だと気づきません。その人の個性だと受け入れてしまうと、周囲が振り回されて本人よりも強いストレスを抱えてしまう可能性もある、厄介なものなのです。では、どう付き合っていけばいいのか。「演技性パーソナリティ障害」の症状や付き合い方を詳しく説明していきます。

周囲を振り回す虚言癖がある

「演技性パーソナリティ障害」の顕著な特徴は、他人の注目の的になりたいという強い欲求があり、そのためには平気で嘘をつきます

他にも下記のような特徴を持ちます。

・自分が注目されていない場は楽しくない
・自分へ関心を向けるため身体的外見(肉体的魅力やセックスアピール)を用いる
・印象に残る表現や言葉(小説・ネット情報・漫画などのメディアから引用することも)を使うが、内容は二の次
・自己演劇、芝居じみた態度、誇張した表現をする
・他人や環境の影響を受けやすく、他人を信用しやすい

上記の特徴を裏返せば、注目されていない自分にはまったく価値がないという歪んだ思い込みを持ち合わせている、ということ。

人口の2~3%が潜在的に「演技性パーソナリティ障害」を患っており、男性よりも女性に多いとされています。演技性パーソナリティ障害の原因自体は不明ですが、外見が重視されるような環境で育った、周囲に外見重視の価値観を持つ人が多いなど、周囲に影響を強く受けている場合もあります。

傍から見ると、それが嘘だとは見抜けないことも多い。
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