ビューティー&ヘルス マスク警察は「マスクせざるを得ない環境ストレス」が生んだモンスター。ストレスとうまく付き合っていく方法は?

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。今またコロナ感染が広がりつつあり、その終わりの見えない不安と、それでも経済を回していかなければいけないという世の中の流れにストレスを抱えている方も多いのではないでしょうか。コロナ禍においては、今までストレスを抱え込まずに上手に付き合ってきた方の心まで疲弊しているように映ります。今回は2、3月より少しずつ蓄積されていったストレスによってメンタル不調が出てきてしまった方に、ストレスとうまく付き合いながら対処していく方法「ストレスマネジメント」をお伝えします。

自分だけ我慢している状況が許せない「マスク警察」

「ストレスマネジメント」は企業の社員研修にも積極的に取り入れられています。社員のストレスを蓄積しないようにコントロールしていくことが、仕事に対しての意欲や生産性の低下を防ぐことにつながるからです。

ストレスが蓄積されると、さまざまな身体に不調が出てきます。食欲低下や睡眠障害、アルコール量やタバコのニコチン量の増加も一例です。ストレスはうつ病や、依存症などの病を引き起こすきっかけにもなります。

また、強いストレスがかかると一部で攻撃性が高くなるという結果も出ています。コロナ禍においての「マスク警察」という、他人がマスクをしていないことを咎める行為もストレスが原因だと推測できます。マスクは、特に今の夏の時期になると熱中症のリスクが増えたり、肌荒れを引き起こすなどもある中、ほとんどの方が我慢してつけている状態です。つけているというよりも、今の環境につけさせられているという言い方もできるかもしれません。「自分は我慢してマスクをつけているのに」という思いが強ければ強いほど、マスクをしていない、我慢をしていない人が許せないのです。自分の意志でマスクをつけている人ならこうはならないでしょう。

自分だって我慢してマスクしているのに……という感情が隠れている。

ストレッサーの見つけ方は日々の出来事に感情を添えること

マスク警察は「マスクを無理にでもつけるしかない環境」がストレスの原因となっています。これはわかりやすい例かもしれません。ストレスによる身体や、心身に不調が出ている人はその症状ばかりに目がいってしまい、ストレスの原因となるストレッサーに焦点がいっていません。

ストレスをマネジメントするには、まずストレッサーが何なのかを知る必要があります。何にストレスを感じてしまっているのかわからない人は、日々自分がどのような出来事を体験しているのか、最近の出来事を一度紙に書き出して整理してみましょう。書き出した出来事には、その出来事によって生まれた感情も付け足してください。そうすることで何に対してどう思ったのかが明確になり、負の感情があるものがストレッサーだと気づくことができます。

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