ビューティー&ヘルス 有名人の自死が思わぬ行動の引き金に……、「ウェルテル効果」に引っ張られない方法とは?

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。7月18日に人気俳優の三浦春馬さんが亡くなりました。心からご冥福をお祈りします。

あまりにも突然の訃報は、日本全体に大きなショックを与えました。有名人の自死によって起こってしまうのが、その自死をふとした瞬間に自身が抱えている問題とリンクさせてしまい、思わぬ行動の引き金になってしまうということ。その現象を「ウェルテル効果」と言います。今回は、「ウェルテル効果」について、そして自分のこととの切り離し方をお話しさせていただきます。

報道によって衝撃の出来事が無意識にインプットされていく

まずは前述した「ウェルテル効果」についてご説明します。これは、マスメディアの自殺報道に影響されて自殺が増えるという事象を指しています。特に影響を受けやすいのは若年層と、ウェルテル効果の名付け親である社会学者のディヴィッド・フィリップスにより実証されています。また、ただ後追いをするだけでなく、その事例自体を模倣する特徴もあります。

直接の関りのない有名人でも、華やかな世界で活躍している光の部分を見ている人たちからすれば、その反対の行動ともいえる自死の選択は大きなショックを与えます。その報道に連日晒されている状況が続くと、自分とその事態とを分けて考えられなくなってしまうのです。自殺報道以外にも、3.11(東日本大震災)など災害で被災された方は、過去の災害時の映像を見るとフラッシュバックを起こしてしまうなど、報道には是非があります。報道の是非については、「WHOによる自殺報道に関するガイドライン」に詳しい内容が記載されていますので、気になった方は目を通してみてください。
(参考: https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/67604/WHO_MNH_MBD_00.2_jpn.pdf;jsessionid=000FD118BB1AFBEBE0C4BF5348664B93?sequence=5)

“無意識”という部分により、自分との境界線がわからなくなってしまいます。
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