ビューティー&ヘルス 痩せていることが美しい!?文化背景の影響を受けた病「摂食障害」

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。夏場は薄着になることもあり、毎年過度なダイエットをしてしまう方が増えています。運動などを取り入れて健康的なダイエットであれば問題ないのですが、極端な小食や、食べ吐きなどを繰り返してしまう人がいます。その行為はやがて「摂食障害」という病になってしまいます。今回は本当に怖い病である「摂食障害」の症状についてご説明させていただきます。

食べないことではなく、食べることに執着してしまう

「摂食障害」は大きく2つに分類することができます。1つは神経性無食欲症(拒食症)で、ごく少量の食事や、極端にカロリーの低い食事にこだわるといった特徴があります。もう1つは、神経性大食症(過食症)であり、こちらは極端に大量の食事をとったり、常に食べ物のことが頭から離れなくなるといった症状が見られます。

食べ吐き(自己誘発性嘔吐・チューイング)という行為は拒食症の方よりも過食症の方に多い特徴で、それ以外にも、下剤を使用して無理に排出しようとする行動に出る場合も見受けられます。

摂食障害は、うつ病における食欲低下とは異なり、食べることに無関心ではなく、逆に過剰なまでに「食べること」へのとらわれがあって起こってしまう疾患です。異常な関心という部分によって、やめられないという行為が生まれてしまいます。

摂食障害への理解がないと、単なるダイエットのし過ぎ、ストレス解消のやけ食い、などといった誤った認識を持つことも多く、本人も周りも病気だと気づきにくいことも多いです。

摂食障害の男女比は1:6以上と女性が圧倒的に多く、発症年齢は10代後半から20代前半にかけてがボリュームゾーンです。痩せていることが美しいとする文化的な背景も影響しているといわれています。

決して太っていないのに、太っているという思い込みを持っている人も多い。
1 2