ビューティー&ヘルス 痩せていることが美しい!?文化背景の影響を受けた病「摂食障害」

失くしたものを補うために食べてしまっている

摂食障害には、食べることに執着してしまった原因があります。そのきっかけはダイエットであることはもちろん、精神的な負担(受験、自信を失うような失敗)なども考えられます。悲しみや怒りといったものよりも、喪失感が多いのも特徴です。ないもの(失敗)を補う行為として食に依存してしまうのです。何かの試験に失敗した場合、そこに向かっていた気持ちや、周囲からの期待も失ってしまったと思い込んでしまっているのです。

その他にも、うつ症状(不眠や気分の落ち込み)の二次障害としても起こる場合があります。うつ症状を伴っている時に注意してもらいたいのが、食べないこと、食べ続けてしまうことを気の持ちようなどと考えて片づけてしまっていることです。二次障害であっても摂食障害は治療するべき病だということを忘れてはいけません。

年頃であれば、一度はダイエットに挑戦したみたことがあると思います。ダイエットにはある程度の目標を皆さん設定して取り組むものですが、その目標を達成したのにも関わらず、止められなくなってしまった場合は、病気を疑ってください。その時点で、痩せることよりも食べ物に対しての歪んだ思考が発生している場合が多いからです。歪んだ思考には、食べる行為自体が悪いことだと思っている、少ししか食べていないのに太ると思い込んでいることも含まれます。また、痩せることがキレイになるために必要だと思い込んでしまっていることも、決して正しい認識ではありません。

なってしまったら、摂食障害は1人では治せない

摂食障害は決して1人では治せるものではありません。摂食障害には、身体症状として栄養失調や低血圧、低体温などが出ている場合が多く、日常生活がままならなくなってしまっています。日常生活がままならなくなっている時はいち早く病院を受診してください。心療内科、精神科はやや気が引ける方は内科でも構いません。内科で症状を伝えて必要な場合は、心療内科や精神科を紹介してもらえます。治療法は投薬やカウンセリングなど多岐に渡ります。

キレイになりたいとダイエットをしていく中で、軽い気持ちで食べ吐きや下剤を使用している人がいますが、やめられなくなってしまえば治療は長期間に及びます。食べることにとらわれ続け、気づいた時には病気は始まっています。

賢人のまとめ

痩せていることが必ずしも美ではありません。食べることに罪悪感を持ってしまっている人は、注意が必要です。

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賢人プロフィール

心理カウンセリングの賢人水口明子

メンタルケアオフィス「ハビットマインドKOKOLO」代表。公認心理師(国家資格)、精神保健福祉士(国家資格)、全心連公認 プロフェッショナル心理カウンセラー、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種などの資格を持つ。メンタルクリニックにて、インテーク面接や、訪問看護を担当後、うつ病に特化した、就労移行支援事業所の管理者としてプログラム講師、利用者へのカウンセリングを実施。また、浦和にあるカウンセリング研究所にて講師として、メンタルヘルス、アサーション、プレゼンテーションスキルアップなど50以上のプログラムを作成し、人材育成も行なっている。