ビューティー&ヘルス 芸能人の発症率も高い「パニック障害」。「死んでしまうかもしれない」ほどの発作が起こるメカニズムとは?

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。皆さん「パニック障害」という病気を一度は聞いたことがあると思います。少し前にこの病からあるアイドルの方の復帰が報道されたこともあり、「パニック障害」という言葉をよく目にするようになりました。この病は、病名にもあるように「パニック」症状を起こすというものなのですが、そのパニック症状は社会生活もままならないほどの辛い症状なのです。今回はその症状、どのような人が陥りやすい病なのかをご説明させていただきます。

「死んでしまうのではないか」というような強い不安感に襲われる

「パニック障害」は、以前取り上げた「不安障害」中の1つです。不安障害とは、ある限定のものや状況、出来事に対して過度な不安や恐怖心を感じてしまい、それにより体と心に不調が表れてしまう病です。

以前も説明したことであり重複になりますが、不安を引き起こす対象や状況の種類の代表的なものは下記になります。

・全般性不安障害……状況や理由が定まっていない不安や心配が長時間続く
社交不安障害……社交場面に対して不安を感じてしまい、その状況を無理やりにでも回避してしまう
・パニック障害……突然強い不安に襲われ、動悸や息切れなどのパニック発作が起きる

今回の「パニック障害」は、電車(満員電車、または急行や特急など長時間扉の開かないもののほうが発症率が高い)や高速道路など、逃げ場のないような状況で突然、動悸、息苦しさ、胸痛、めまい、発汗、意識が遠のくなどの体の異常と共に、「死んでしまうのではないか」というような強い不安感に襲われます

初めて経験した際に救急車を呼んで病院に運ばれる場合も珍しくありませんが、診察を受ける頃には症状は消え、検査を受けても身体的な異常は見当たりません。多くの場合、発作は10~30分、長くても1時間ほどで落ち着き、死に至ることはありません。しかし、いろいろな身体の症状が出るため、診断を受けるまでにさまざまな科を受診する人も多くみられます。

人によってパニックを起こす場は違いますが、公共の場が多いとされています。
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