ビューティー&ヘルス 医薬品の過剰摂取も「薬物依存」になる可能性が!?身近にある、やめられない怖さ

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。芸能人の違法薬物報道などで、薬物依存についての情報を見る機会が増えていると思います。しかし、薬物依存とは麻薬などの違法薬物だけではなく、市販薬でも陥ってしまう場合があります。今回は自身には関係ないと思いっている薬物依存の身近さ、軽い気持ちで手を出すべきではない理由についてお話させていただきます。

乱用、中毒、依存の違い

薬物依存」とは、薬物を何度も使用(乱用)してしまい、慢性中毒の状態に陥ってしまうことを指します。依存症という名称がつくということは、日常生活もままならないほど薬にとらわれている状態を指します。(過去に取り上げた依存症はこちら。「アルコール依存」、「タバコ依存」、「インターネット依存」、「共依存」)

薬物依存とは他に、「薬物乱用」、「薬物中毒」という言葉がありますので、この2つの言葉の意味も合わせてお伝えてします。

薬物乱用とは、医薬品を医療目的とは異なる使用をしたり、不正に使ったりすることを言います。覚醒剤や大麻などの違法な薬物などでも同じです。現在は、ドラッグストアなどで市販されている医薬品(咳止めや下剤など)を目的以外で大量に服用する行為が問題視されています。下剤などを多用してダイエットをする人も乱用にあたります。

薬物中毒には、急性中毒慢性中毒というものがあり、急性中毒は急激に薬物を摂取したことで起こるもので、医薬品とは違いますが、急性アルコール中毒のような一気飲みなどで陥ってしまう症状といったら伝わりやすいでしょうか。もう一方の慢性中毒は、冒頭の薬物依存の説明の中に慢性中毒という言葉があるように、薬物依存に陥った人がさらに乱用を繰り返した結果で発生するものとなります。

薬物依存は、薬物の使用を止めようとしても、摂取したいという渇望を止められません。自己コントロールできない状態になってしまうのです。

本人は依存ではない、やめられると思っている

薬物に陥ってしまう人は自身の心が別の何かにとらわれていて、それを忘れたいという欲求を持っている場合が多く、その手段として薬を使ってしまうのです。

薬物依存の怖いところは、本人は依存していると認識していることが少ないことです。依存している状態に気づかず、やめようと思えばすぐにやめられると思っているのです。また、やめたいと思い一度はやめられたとしても、何かのきっかけで使いたいという強烈な欲求が湧いてくることもあります。

ドラッグストアに売っているものでも、大量摂取することで多幸感を得られてしまうものもある。
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