ビューティー&ヘルス “他人ファースト”が慢性化する「過剰適応」。できないと嫌われるという気持ちは思い込みです

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。皆さま、「過剰適応」という言葉を知っているでしょうか?「過剰適応」は多くの日本人が陥っている状態のことを指しますが、初めて聞く人のほうが多いと思います。「過剰適応」は決して病気ではありません。しかし、一歩間違うと別の病気を発症してしまう要因にもなります。今回は日本人に多い、「過剰適応」についてお話させていただきます。

「過剰適応」は潜在的に日本人の2~3割が該当する

「過剰適応」は病名ではなく、状態名となります。簡単でいえば、無理をしても周りに合わせてしまうこと、過剰に周りに適応しようとすることを指します。皆さんの中にも、自分がしたくないことだったとしても、周りがしたいとなっている場では自分を押し殺して合わせてしまう、ということを一度は経験したことがあると思います。特に日本人は一律に同じことをするのが正しいという教育(同調圧力)を受けており、個性よりもみんなとの協調性を求められているので、この「過剰障害」は潜在的に日本人の2~3割の方が該当すると言われています。

「過剰適応」は多くの人に該当するものの、気づいていない方が一定数います。無理をしてまで他人に合わせたりすることはないから私は該当しないと確信している方もいると思います。実際に私自身も以前はそうでした。まずはフラットな気持ちで、下記の簡単なチェックシートをやってみてください。

・疲れてしまうほど、人に合わせてしまう
・自分の気持ちがよくわからない
・休みの日にスケジュールを入れないと不安になる
・上司など周囲の期待に応えたいがため、仕事を頑張りすぎてしまう
・頼まれると断れず、一人で抱え込んでしまう
・他者に本音や弱音をみせられない
・こうでなければならない、という気持ちが強い
・人や自分を信用できず、誉められても嬉しい気持ちになれない
・他の人にはわかりにくい、劣等感や罪悪感、むなしい気持ちがある
・自分らしく、自然にふるまえるようになりたい

一部出典:心理面接室O.C.WORK

3つ以上該当する方は過剰適応の可能性があります。

他人に合わせないタイプだとしても、仕事で無理をしてまで期待に応えようとする行動、つまり環境に過剰に合わせてしまうことも「過剰適応」に該当するのです。

日本の教育は、“みんな一緒”が正しいとされている。
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