ビューティー&ヘルス 母親が嫌いだと思う気持ちは悪じゃない。それでもうまく付き合っていきたいときの考え方

嫌いな人とは距離を置いていい

嫌いだと思っている気持ちを自分の中で受け入れられたとき、今後どう母親と付き合っていけばいいのか、悩まれることでしょう。ここでも母親ではなく他人に置き換えて考えてみてください。

他人であれば、嫌いな人とは距離を取り、あまり関わり合いにならないようにしませんか?どうしても疎遠になれない関係、たとえば同じ職場の上司などであってもできる限りプライベートまで介入してこないように上辺で付き合う方が多いのではないでしょうか。母親にも同じでいいのです。

親だから距離を置けないと思っている原因が育ててもらったという恩であれば、そこまで重く感じる必要はありません。それは親の無条件の愛情であり、何かを返さなければならないという対価的なものではないからです。

母親に対して嫌いという感情を持つこと自体が良くないことだと思っている方は、自分より母親を優先(依存)してしまっているので、母親よりも自分を優先するように心がけてください。親よりも自分を優先することは親離れの一環であり、悪いことではありません。むしろ自然な感情です。

距離の置き方は色々ありますが、母親に対する負の感情を表に出したくない方は、母親から何かを言われたとき、断りの言葉の前に肯定する言葉を付け加えてみてください。例えば母親から頻繁に帰省を求められたときにただ拒否するだけではなく、「帰りたかったけど、その日は〇〇で帰れない」といった感じで、母親の求める行動を一度肯定してみてください。これは「アサーション」という、自分の意見を相手の立場を尊重しながらもしっかり伝えるコミュニケーションスキルで、社内のコミュニケーションを円滑にするために研修などで取り入れられているもののひとつです。

母親との関係に悩んでいる方はぜひ取り入れてみてください。

賢人のまとめ

母親が嫌いと思うことを否定しないでください。優先するべきはあなたの気持ちです。

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賢人プロフィール

心理カウンセリングの賢人水口明子

メンタルケアオフィス「ハビットマインドKOKOLO」代表。公認心理師(国家資格)、精神保健福祉士(国家資格)、全心連公認 プロフェッショナル心理カウンセラー、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種などの資格を持つ。メンタルクリニックにて、インテーク面接や、訪問看護を担当後、うつ病に特化した、就労移行支援事業所の管理者としてプログラム講師、利用者へのカウンセリングを実施。また、浦和にあるカウンセリング研究所にて講師として、メンタルヘルス、アサーション、プレゼンテーションスキルアップなど50以上のプログラムを作成し、人材育成も行なっている。