ビューティー&ヘルス その頭痛、「VDT障害」かも……。オンライン交流、テレワーク推奨で広がる現代病「テクノストレス」とは?

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。2021年に入ってもコロナの猛威は続き、ついに一都三県に緊急事態宣言が発出されました。政府がテレワークを推奨し、出勤者の7割削減を要請するとともに、私たち心理師の中で「テクノストレス」に罹る人の増加を心配する声が広がっています。今はコロナへの不安だけでも不安定になっている中、健康被害も及ぼす「テクノストレス」について知っておいてもらいたいことがありますので、今回取り上げたいと思います。

時間の感覚、感情が読み取れなくなる「テクノストレス」

テクノストレス」とは、IT社会になったことで新しく出てきた現代病の1つで、パソコンやスマホなどコンピューター作業をする人にみられる身体的&精神的な症状を指します。テクノストレスは、VDT(Video Display Terminal)障害という目や首、腰などの身体面に影響を及ぼすものと、メンタル面の精神面に影響を及ぼすものがあります。また、精神面の影響には、大きくテクノ依存テクノ不安の2つに分けられます。

身体面に影響のあるVDT障害は主に下記のようなものです。
・眼精疲労(ドライアイ・視力低下・まぶたのけいれんなど)
・頭痛、首痛、肩痛、腰痛、または凝り、腱鞘炎など

精神面に影響のあるテクノ依存とは、長時間コンピューターに没頭することにより、心の障害をきたすようになります。主な心の障害は下記のようなものです。
・時間の感覚がわからなくなる
・自分の限界がわからなくなる
・邪魔されるのが我慢できなくなる
・曖昧さを受け入れなくなる(相手の感情を読み取りにくくなる)
・人と接することを嫌うようになる

参考:キンバリー・ヤング博士DQ(Diagrnostic-Questionnaire)

一方のテクノ不安とは、パソコンやスマホなどコンピューター操作の技能不足からの不安感、コンピューターを受け入れられない不適応状態になり、それがイライラ、焦燥感、頭痛や、うつ病、神経症などを引き起こす状態を言います。若い人よりも、仕事で苦手なコンピューターを使わなければならなくなった中高年の人に多い症状とされていますが、一方で若い人の中にもスマホなどで次々に新しいアプリなどが出て、流行に後れてしまうかもしれないという不安があり、これもテクノ不安に該当するとされています。

現代社会では、さまざまな情報に24時間晒されている状態が続いている。
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