ビューティー&ヘルス 愛情=嫉妬・束縛ではありません!ありもしない浮気から嫉妬・束縛が暴走する「オセロ症候群」とは

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。前回、恋愛依存症についてお話させていただきましたが、恋愛状態が続く中で相手の浮気を疑うばかりに、ないものまで妄想してしまう「妄想性障害」という病があります。妄想性障害は恋愛の妄想だけではありませんが、その中には「嫉妬型(オセロ症候群)」という、恋愛に関係しているものもあります。今回は恋愛の妄想にとらわれてしまう心の病についてお話させていただきます。

連絡が取れない=浮気だと思い込む

「妄想性障害」はありもしない事実=妄想に長期的にとらわれてしまう精神疾患です。

「妄想」と聞いて、皆さんはどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?精神医学では、ありもしない事実であっても確信を持ってしまう状態を指します。恋愛の行動でわかりやすく言うと、例えば、いつもより遅く帰ってきた、連絡が取れない時間が増えたなど、いつもと違う相手の様子を見かけたとき、「もしかして浮気?」と疑うだけではなく、何の証拠もないのに浮気だと確定してしまうということ。しかし、これだけで「妄想性障害」になるかと言えば、違います。

その疑いについてパートナーと話し合い、それが誤解だとわかった後もその疑いがいつしか妄想に変わってしまい、長期的(1か月以上)にその妄想にとらわれてしまう状態が続くと心の病が疑われます。

妄想性障害にはいくつかのタイプに分かれており、恋愛と深い関係にあるのが「嫉妬型」となります。嫉妬型は「オセロ症候群」とも言われており、恋人などパートナーが浮気している、自分以外の相手がいると妄想してしまう状態を指します。オセロと名前がついた由来は、シェイクスピアの四大悲劇のひとつ「オセロ」の中で妻に激しい嫉妬の念を抱く主人公の名前からだと言われています。

相手を束縛してしまうのは愛情だと自身の行いを正当化している

次に、妄想性障害の嫉妬型「オセロ症候群」の方の特徴をお伝えします。

オセロ症候群が疑われる人は、パートナーの行動を常にチェックして、その行動を自分で把握できないと強い怒りを表します。また、自分以外の相手との関りを嫌がり、行動に制限をするなどの束縛行為に及びます。それは日常的に関わり合いのある会社の同僚などはもちろん、パートナーが好きな芸能人などにも激しい嫉妬を表す場合もあります。相手の行動をチェックするという行為は例えば、毎日何度もメールや電話などで現状を報告させる、相手のスマホやパソコン、財布など相手のプライベートがわかるものを頻繁にチェックする、今でいうと相手にGPSをつけて1日監視するなども該当します。

メールの返事が来ないときには何度も催促してしまう。
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