ビューティー&ヘルス ストーカーへの正しい対応、心の距離を、心理師がお伝えします

注意を続けていても行為が収まらない場合は、一人で抱え込まずに、行政機関などの相談窓口(本文最後にURLを記載します)などを活用してみてください。こちらは被害者だけしか相談できないわけではありません。

また、精神的なものが疑われる場合は医師への相談も有効です。その場合はまず否定せずにその人の話を一度聞く時間を持ってあげてください。言いたいことを言いきれた後には人は落ち着きを取り戻すとされているので、そこで一度病院への受診を勧めてみてください。もし当事者が精神科など病院に行くことに抵抗があるようであれば、普段から受診している病院などに相談して、第3者の立場から専門施設への受診を提案してもらうといいでしょう。どの科の医師でも相談することで別の科の受診を促してくれます。

ちょっとしつこい、もしかしたらエスカレートするかも……という、受ける側の対応は?

続いて、まだ被害には及んでいないものの、今後ストーカー行為を受ける可能性がある場合についてお話します。

自分自身が被害者になる可能性があるときは、心理面からお話させていただくと、冷静に心理的な距離をとりながら、徐々に相手のプライドを傷つけないように物理的にも離れていくことが大切です。心理的な距離とは、親しさを感じさせない言葉遣いや態度などです。人は無意識に対応する人によって適当な距離を保とうとします。相手はあなたと親しい間柄だと妄想している場合もあるので、近しい関係ではない距離を保つことが必要です。例えば、上司などプライベートでの関係が一切ない人への対応のような形が望ましいでしょう。

また、いきなり完全に拒否をしたり、相手の存在をないがしろにする、プライドを傷つける行為は、相手の感情に火に油を注ぐことになるので、避けてください。第3者が入るにしても、相手のプライドを傷つけないようにと前もって行動を決めたうえで接することが重要です。あなたから直接コンタクトをとることも控えたほうがいいので、第3者の方からコンタクトを取ってもらうようにしてください。

◆内閣府男女共同参画局の相談窓口
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/avjk/jk_consultation.html

賢人のまとめ

ストーカー行為に及ぶ人には、相手に対する「執着心」と「支配欲」が強いと言われています。ストーカーの疑いがある人には、まずは心理的距離を置くことが大切です。

1 2

賢人プロフィール

心理カウンセリングの賢人水口明子

メンタルケアオフィス「ハビットマインドKOKOLO」代表。公認心理師(国家資格)、精神保健福祉士(国家資格)、全心連公認 プロフェッショナル心理カウンセラー、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種などの資格を持つ。メンタルクリニックにて、インテーク面接や、訪問看護を担当後、うつ病に特化した、就労移行支援事業所の管理者としてプログラム講師、利用者へのカウンセリングを実施。また、浦和にあるカウンセリング研究所にて講師として、メンタルヘルス、アサーション、プレゼンテーションスキルアップなど50以上のプログラムを作成し、人材育成も行なっている。