ビューティー&ヘルス 「~べき」が多い人ほど要注意!アンガーマネジメントで怒りをコントロールできる人を目指そう

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。先週は企業研修に取り入れられ始めた「アサーション」についてご紹介しました。今回も新人研修などに取り入れられている「アンガーマネジメント」をご紹介したいと思います。「アンガーマネジメント」とは一言でいうと、「怒り」の感情をコントロールするスキルを指します。コロナ禍において「自粛警察」「マスク警察」などのときにも取り上げられたことがあり、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。社会人生活にとって人間関係はとても大切なもの。円滑な人間関係を育むためにも必要な怒りのコントロール方法をここではご紹介します。

怒りはなぜ生まれるのか

「アンガーマネジメント」とは先ほども述べた通り、怒りやイライラといった苛立ちといった感情をコントロールすることです。「アンガー(anger・怒り)」を「マネジメント(management・管理)」するという言葉からできています。1970年代にアメリカより生まれた心理トレーンングが発祥であり、日本にも社会人研修の一部として取り上げられることが増えてきました。

日常生活においてイラッとしてしまう瞬間は誰にでもあることです。怒りは危険を感じたときに起こる感情であり、防衛本能の一種と言われています。決して悪い感情ではないのです。まずはこのことを覚えておいてください。

人が怒りを覚えるのはどんなときでしょうか。日常生活では身の危険というよりも、自分の理想と現実とのギャップが起こったときにも生じることが多いとされています。自分が描いた理想が満たされない、つまりは承認欲求が満たされないと人は怒りの感情を持ってしまうのです。

承認欲求は、人に認められたいという願望で誰もが持つものです。認められたい思いが満たされないときに、人は怒りよりも悲しみや不安という感情が生じます。その不安を自身の中では消化しきれなくなると、人は怒りを外部に放出させます。怒りを外部に出すことでストレスを発散しようとしているのです。こう聞くと、防衛本能の一種というのも頷けるのではないでしょうか。

怒りがまったくない人などはいないとお伝えしたものの、皆さんの周囲には怒りを表に表すことなく、人間関係を円滑に進めている方がいると思います。その方たちは怒りの感情との向き合い方が上手なだけなのです。この人たちこそアンガーマネジメントができている方たちでしょう。

怒りの裏には不安がある場合が多い。
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