ビューティー&ヘルス ストレスが原因で起こる「適応障害」。防ぐにはまずは自身のストレスの蓄積レベルを知ること

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。最近、さまざまな有名人が自身の精神疾患を公表されています。そんな中で「適応障害」という心の病が多くのメディアで取り上げられていますが、どんな病気かを知っている方が多くても、どのように発症するのか、どのように防げばいいのかは知らない方が多いのではないでしょうか。私も過去に適応障害を発症しています。私の事例を基に、ストレスが体にどのような順番で影響を及ぼすのか、また、予防として自分のストレスの蓄積レベルを知る方法を今回はお伝えします。

これまでの連載:https://suits-woman.jp/beauty_health/habitmind/

我慢している期間が長くなると、うつ病を発症する可能性も

「適応障害」とは、ストレッサー(ストレスの元となるものや出来事)によって発症する精神疾患です。適応障害の特徴は、主なストレッサーが必ずあるということ。他にも、ストレッサーに晒されている状況が続くと3か月以内に発症し、ストレッサーが取り除かれれば6か月以内に症状がおさまる、という診断基準があります。

よくうつ病の違いを聞かれることがありますが、判別としては抑うつ状態では楽しいことがあっても楽しめないのがうつ病で、抑うつ状態でも楽しいと思うことができて楽しめるのが「適応障害」とされています。しかし、適応障害を発症しているのにも関わらずストレッサーに晒されている時期が長くなるとうつ病を発症する可能性もあり、その判別は難しいものとなります。

主なストレッサーの他、ストレス耐性を弱めている原因がある

ストレッサーは人それぞれであり、人によっては平気なものが原因になることもあります。

適応障害の主な症状は下記のようなものです。

身体症状(不眠・食欲低下・動悸・頭痛・腹痛・肩こり・めまい・倦怠感など)
心理症状(情緒不安定・神経過敏・イライラ・意欲低下・疲れやすいなど)
問題行動(過剰飲酒・意欲低下による勤務怠慢・他者への攻撃など)

一般的には身体症状から、心理症状、そして問題行動の順で表れてきます。

私の場合は、当時は今とは違うサービス業をしており、最初に出た症状は肩こりや首痛でした。まずは整形外科に行きレントゲンを撮ってもらうも異常はなし。異常はなかったので原因は働きすぎや過労と判断して、そのまま普段通りの日常を続けました。そうしていくうちに不眠などの症状が表れ、続いて不眠や痛みによる集中力低下などで仕事のミスが増えていき、いよいよ日常生活に支障をきたしてきたので心療内科を受診、診断は適応障害でした。

今振り返れば、昇進をしたばかりで異動を経験した直後で長時間通勤となり、新しい上司の指導も厳しく、同僚にも相談できる人がいなかったことが原因だったと思います。

適応障害を発症する原因になるストレッサーは、大きな1つの事例がきっかけとなるといわれていますが、他にもストレス耐性を弱めるような事例が重なっている可能性もあります。私の場合は、仕事場の環境変化、長時間通勤、新たな仕事内容への緊張、またそれを相談できる同僚がいなかった、などという状況が重なっていました。

まだ動けるからと、重いストレスに対して日常的に無理を続けていませんか?
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