ビューティー&ヘルス どの情報が正しいのかわからない。コロナ禍によって起こる価値観への影響

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。長く続くコロナ禍の今、さまざまな情報が世の中に溢れている状況で人々は多くの選択を強いられています。選択をするということは個々の価値観の元で行われていますが、今はコロナ禍によってその価値観に知らずに変化が起こっている方が多く、その変化に気づかないままだと自分にとって正しい情報を選択することがより難しくなっています。今回はコロナ禍によって起こっている価値観への影響についてお話させていただきます。

これまでの連載:https://suits-woman.jp/beauty_health/habitmind/

価値観は自身の置かれた環境の影響を受ける

まず「価値観」についてご説明します。価値観とは、物の考え方です。その物が人生になれば、人生として「キャリアップする」ことをメインとしている方もいれば、「家庭に入って子どもを支える」ことをメインとしている方もいるでしょう。これは人生に対する価値観です。

他人と同じ方向性の価値観を持っている人はいますが、まったく同じ価値観を持っている人はいません。価値観には自分の育ってきた環境や性格などが要因となるからです。また、すべての価値観に正しい、間違っているということはありません。

価値観は育ってきた環境の影響を受けると伝えた通り、一度作られてしまうとそれで決まってしまうというものではありません。学生時代と社会人になってから、また仕事に対しても働き始めと、中堅というポジションになってからなどの環境の変化によって価値観は変わる可能性があります。

このように価値観は自身の置かれた環境の影響を受けます。影響は良い意味でもありますが、コロナ禍のように外界より自分の意図しないかたちで起こる場合もあります。

コロナ禍によって価値観にズレが生じてしまう

新型コロナは今ではある程度はわかってきたウイルスではあるものの、数年後にどうなっているのかはまだまだ未知な部分があり、そのストレスにずっと晒されている状態です。この新型コロナというウイルスより、価値観にさまざまな影響を与えられています。

まず、通勤から自宅勤務になったこと。今までは仕事は外に出てするものと思っていた価値観を持っていた人にはストレスがかかっているでしょう。

次に自宅勤務になったことで家庭環境にも変化がありました。自宅にいる時間が長くなったことによって、女性の方であればいつもはいないパートナーの食事の準備が追加されたなど、家庭での役割が増えた方もいるでしょう。実家暮らしの方も家族との時間が増えたことで「家にいるのであれば」と家事などで新たな役割が増えた方もいるのではないでしょうか。

そして、さまざまな人間関係の変化。簡単に対面で会える状況ではなくなり、今までとは異なる人間関係を作っていく必要が出てきました。これも人間関係で価値観に影響を与えます。

他にも、外出してはいけないと報道されているのに「Go To トラベル」などでは旅行が推進されていたり、ワクチンを打つのか打たないのかという選択を迫られたり。これも自身の価値観の元で選択されているものとなりますが、未知なるものに対する多くの情報によって、その価値観が正しいのか迷いが出てきてしまう場合もあります。

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