ビューティー&ヘルス 不眠はメンタル不調のサイン!? 長期間のテレワークが及ぼす、心へのダメージとは

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。新型コロナとの闘いが続く中、最初は戸惑ったテレワークに馴染んできた方がいる一方で、メンタルへのダメージの蓄積に1年が経過してから気づく場合もあるようです。今回はテレワークで蓄積された心のダメージについてお話させていただきます。

オンオフの切り替えがうまくできないストレスが蓄積されている

テレワークがメンタル面の不調につながる原因は大きく2つあります。

1つは、テレワークなど家で仕事をするという行為に馴染めなかったという方が抱えていた、オンオフの切り替えの難しさによるものです。

勤めていた方のほとんどは職場が仕事をする場所、家は休息の場所というオンオフを自然に認識していて、心身もそれに合わせてリズムを作っていました。

しかし、家で仕事をするようになると、家が職場という認識に変わり、休息の場を失った状態となります。家でも緊張感を持ち続けなければいけなくなり、これが自律神経に乱れを生じさせます。

自律神経とは体の循環器や消化器などの活動を調整する神経で、活動的になったり緊張感を生む交感神経と、眠たくなったり休息を生む神経の副交感神経の2つの神経が交代で働いています。

家で仕事をすることで家でも交感神経が働き続けるなど、2つの神経のバランスが崩れていきます。それによって睡眠の質が落ちたり、食欲に影響したりとさまざまな身体の不調を及ぼしていき、メンタルの不調につながる可能性が出てきます。

最初は変化というストレスに適応しようと心身は頑張ります。たとえ今までメンタル不調を起こしたことがなかった人でも、新型コロナという外界のストレスの影響もあり、1年以上という長い期間を経て崩すことも十分に考えられます。

人は対人距離によって信頼感を伝え合う

もう1つは、コミュニケーション不足によって起こる孤独感からのメンタル不調です。

テレワークではどうしても非言語によるコミュニケーションが難しく、どうしてもコミュニケーションが希薄になってしまいます。

非言語的コミュニケーションは表情や身振り手振りなどの仕草などと捉えられることが多いですが、握手などの接触行動や、コミュニケーション中の対人距離なども含まれるとされています。対人距離は、近しい人ほど距離が近くなり、それが信頼関係を表しているのです。

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