ビューティー&ヘルス “眠れないことがストレス”の悪循環に陥る前に…不眠が訴えるストレスサインを見逃さないで

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。以前の記事で、ストレスについての内容をいくつかご紹介した中(「ストレスが原因で起こる「適応障害」。防ぐにはまずは自身のストレスの蓄積レベルを知ること」「メンタル不調を未然に防ぐために。まずは自分のストレスの元が何かを知ろう」など)でストレスを抱えると、身体症状として不眠が出るということに触れてきました。今回はその不眠について、不眠の種類、不眠と関係しているストレスの対処方法などを取り上げていきます。

不眠症状は自身が辛いと感じるなら医療にかかること

人はストレスがかかるとさまざまな身体症状が出てきます。その中の代表的な症状が、不眠です(その他には、食欲低下・動悸・頭痛・腹痛・肩こり・めまい・倦怠感など)。

睡眠には、体の循環器や消化器などの活動を調整する神経である自律神経が大きく関わってきます。自律神経には、動く神経と言われる交感神経と、休む神経の副交感神経があり、睡眠時には副交感神経が優位になることで人は入眠していきます。

しかし、ストレスがかかることで人は防衛反応から興奮状態になり、交感神経が優位になります。これが不眠の原因の1つになっています。

その不眠は「不眠症」とよく呼ばれているものですが、正式には「睡眠障害」という病で、不眠のタイプは4つのタイプに分かれます。

入眠困難…なかなか寝つけない。床に入って寝つくまでに、30分~1時間以上かかることがある
中途覚醒…夜中によく目が覚めてしまう。また、一度起きた後には再入眠が困難になる
早朝覚醒…起きる予定時間より2時間以上前に目が覚めてしまい、再入眠が困難になる
熟眠障害…睡眠時間を十分にとっていても熟眠感が得られない

ストレスがかかることでどのタイプを一番発症しやすいなどはありません。また、どのタイプであっても本人が日常生活がままならないほどの苦痛を感じている場合は医療にかかる必要があります。裏を返せば、本人が苦痛を感じていない、その不眠をどこかで解消できているのであれば治療するレベルではないということになります。

実際に加齢によって睡眠の質は生理的変化として劣化してしまうという事実もあり、不眠を抱えている人は少なくありません。私自身も長い期間、中途覚醒と早朝覚醒の症状が出ています。しかし日中のどこかで不眠を解消するようにしたり、その週の中で睡眠負債を解消するなど、不眠とうまく付き合っています。

症状が出たからといって必ずしも「睡眠障害」ではない。
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