ビューティー&ヘルス 大人になって褒められていますか?「自己肯定感」と褒めの関係

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。「自己肯定感」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。最近、ネガティブな思考を持つ人はこの「自己肯定感」が低いと様々なメディアで取り上げられています。「自己肯定感」の意味は漢字のままで、“自己(自分)を肯定する感覚”のことです。では、自分を肯定する感覚が低いとはどのような意味なのでしょうか。今回は「自己肯定感」について考えていきたいと思います。

自己肯定感と自己効力感の関係

「自己肯定感」を考える前に、自己肯定感に大きく影響を及ぼす「自己効力感」について触れていきたいと思います。

「自己効力感」とは、自分が取り組むことに対する“できる”という感覚のことを言います。例えば5段の跳び箱があって、それを「飛べるだろう」と思うのは、自分自身の能力を信じているからです。

自己効力感には過去の成功体験が関わってきます。先ほどの跳び箱で言うと、小さい頃に7段を飛べていた過去があり、大人になった今も5段なら飛べるという思いが湧くのです。

人は成功体験(跳び箱を飛べたという些細なものでも)を積み重ねていくことで、自分は“できる”という自己効力感を高めていけます。

そして、自己効力感で高められた自分の価値によって、「もし失敗しても自分は大丈夫」と思えることが「自己肯定感」につながります。

次に「自己肯定感」について説明します。

「自己肯定感」は前述した通り、“自己(自分)を肯定する感覚”のことです。

自己肯定感はどのように作られているかというと、先ほどの自己効力感が関係していたり、育った環境や人間関係によって作られた自分の価値観が元になっています。

まずは自己肯定感の低い方の特徴を下記に並べますので、自分がどのくらい該当するか確認してみてください。

◆自己否定タイプ……他人と自分を比べて自分を否定する
・自分に自信がない
・人から言われると断れない
・他人にいつも振り回されている
・他人からの目を過剰に意識する
・自分の意見が言えない
・自分より他人を優先してしまう
・常に何か心配している
・失敗を引きずってしまう
・自分はやはりダメだと思うことが多い
・自分の人生はつまらないと思う
・自分は幸せになれないと思う
・どうせ自分なんて…と思うことが多い
・自分には強みがないと思う(魅力はないとおもう)
・自分が嫌い
・劣等感が強い
・友人や恋人を心から信じられない
・人から褒められるのが苦手

◆他己否定タイプ……他人と自分を比べて他人を否定して自分を保とうとする
・他人のいいところを素直に認められない自分がいる
・他人の欠点に目が付く
・自分が一番正しいと思う
・自分を否定されるとものすごく怒る
・常に攻撃的
・他人を信じられない
・褒められないと不機嫌になりがち
・他人の失敗を喜んでいる自分がいる

自己肯定感が低い人の特徴なので何個該当すると当てはまるなどの指標ではありませんが、多く該当した方は自己肯定感が低い可能性があります。

他己否定タイプは一見自我が強いように映りますが、相手を落とすことで自分だけがダメではないと安心しようとする思いが隠れています。他人を落とさないと自分のダメな部分が目立つと思ってしまっているのです。これは自己肯定感が低い表われです。

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