ビューティー&ヘルス 精神障害での労災基準とは?パワハラなど労働災害を受けた場合に覚えておいてほしいこと

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。以前「ストレスチェック制度」についてお話させていただきましたが、これは自分のストレス がどのような状態にあるのかを調べる検査となり、厚生労働省が50名以上の従業員がいる企業に義務付けられているものです。目的はメンタルヘルス不調を予防するためとなります。

しかし、メンタル不調を起こす可能性がゼロになるわけではありません。もし、業務の中でメンタル不調から精神障害を発病して働けなくなった場合には、労災認定を受けようと検討する方もいるでしょう。今回はそんな方に向けて、精神障害での労災認定についてお話させていただきます。

労災認定には2つの判断基準がある

まず、労働災害(労災)の補償を受けるための労災申請の流れを、簡単にはなりますがご紹介します。

業務上によるストレス(長時間労働やパワハラなど)により精神障害を発病した場合、まずは会社にそのことを訴えて、次に病院に行き、診断を受けます。労災の手続きは基本会社が行いますが、個人で行うこともできます。その場合は先に病院に行って診断を受けます。

労災に該当する精神障害の診断書を受け取った後は請求書をダウンロード(厚生労働省の公式ホームページなど)して必要事項を記入、労働基準監督署に提出します。そこから労働基準監督が審査を行い、認定の不可が決まります。

次に労災と認められるのはどのようなものか、ケガと精神障害の2つを考えてみます。

ケガの場合は、例えば職場内の階段から落ちてケガをした、アルバイトでの調理中にやけどをした場合などは労災が認められます。これは仕事によって生じたものであると認められるからです。労災認定においては仕事がケガや病気の原因になったのかどうかの下記の2つの判断基準があります。

業務遂行性…ケガや病気をしたときに仕事をしている状態だったか
業務起因性…ケガや病気が仕事が原因で生じたものなのか

一方の精神障害の場合は、長時間労働やパワハラなどのストレスを受けている状態で発病したとしても、仕事以外にプライベートでストレスを感じている出来事があった、またはその仕事に就く前に精神障害を発病していたなどのことも加味されて審査が行われます

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