ビューティー&ヘルス 【その薬、本当に必要?】洗いすぎに注意!デリケートゾーンのかゆみ

 低刺激のかゆみ止めを試してみる

単なるムレやスレなどの炎症なら、市販薬で対処する手もあります。ドラッグストアに行けばデリケートゾーン用のかゆみ止めがズラッと並んでいます。

有効成分は、

・かゆみ止め成分➡ジフェンヒドラミン、リドカイン、クロタミトンなど

・炎症を抑える成分➡グリチルリチン酸など

・殺菌成分として➡トコフェロール酢酸エステルなど

などで、いわゆる「かゆみ止め」の成分と変わりません。

一般のかゆみ止めとの違いは、刺激の強さです。デリケートな皮膚に刺激を与えないようソフトな効き目であることが特徴です。デリケートゾーンの皮膚とは言ってみれば「粘膜」です。腕や脚の皮膚とはデリケートさが違います。一説では、粘膜に触れたものの吸収率は、経皮吸収の42倍といわれています。それほど吸収力の高い部位ですから、薬効もマイルドなものでないと、逆効果になるおそれがあるのです。

市販の「かゆみ止め」を1本使ってみて、それでも症状が改善しないようなら、他の原因があるかもしれませし、婦人科を受診したほうがいいでしょう。人によって見分けにくいカンジタ膣炎もあります。

注意していただきたいのは、デリケートゾーンの“洗いすぎ”です。かゆみがあると、ついゴシゴシ洗ってしまいたくなりますが、逆効果です。ここにも常在菌は数多く存在し、その中には必要な菌もいるからです。石けんでゴシゴシ洗うと、それらも洗い流してしまいます。刺激という点では、石けんも低刺激性のものを使ったほうがいいでしょう。

冬場にぶり返す原因としては、防寒用のストッキングも一因かもしれません。保温することでムレやすい環境をつくっているのかもしれません。

デリケートゾーンのトラブルを繰り返す人は、体調管理、生活習慣の見直しを含め、ストッキングなどのインナーも見直してみてください。

デリケートゾーンの保温のしすぎもチェックしてみましょう。

賢人のまとめ

デリケートゾーンのかゆみには炎症と真菌感染、ウイルス感染があるので、まずは原因を見きわめしょう。炎症だけなら市販薬で対処できますが、1本使っても改善しないようなら受診しましょう。

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賢人プロフィール

薬の賢人宇多川久美子

薬剤師、栄養学博士。(一社)国際感食協会理事長。明治薬科大学を卒業後、薬剤師として総合病院に勤務。46歳のときデューク更家の弟子に入り、ウォーキングをマスター。今は、オリジナルの「ハッピーウォーク」の主宰、栄養学と運動生理学の知識を取り入れた五感で食べる「感食」、オリジナルエクササイズ「ベジタサイズ」などを通じて薬に頼らない生き方を提案中。「食を断つことが最大の治療」と考え、ファスティング断食合宿も定期開催。著書に『薬剤師は薬を飲まない』(廣済堂出版)『それでも「コレステロール薬」を飲みますか?』(河出書房新社)など。LINEお友達限定で、絶対に知っておきたい薬のリスク情報配信中。