ビューティー&ヘルス 免疫力を下げないために|「いただきます」の意外な効用

免疫力の高い健康で丈夫な体を作るのは、なんといっても食べものです。前回、「体温を上げれば免疫力が上がる」ことをお伝えしましたが、体温を上げるのは運動だけではありません。食事も体温キープに欠かせません。では、免疫力を高める食べ方って?薬を使わない薬剤師、宇多川久美子先生に聞きました。しっかり食べて、新型コロナに負けない体づくりを! 

「いただきます」に込めるたくさんの感謝

私は「いただきます」「ごちそうさま」という日本語が大好きです。同じものを食べるのでも、この言葉を言うのと言わないのとでは、食べ方が変わってくると思うのです。

「いただきます」のひと言に、たくさんの感謝の気持ちが込められています。食事を作ってくれた人、料理の素材を作ってくれた人、素材の命(動物や魚、植物でも)への感謝です。何より、食事ができる環境にいること、食事ができる健康への感謝です。有り難いという気持ちです。

今の日本では、毎日ごはんを食べることは当たり前のようになっていますが、それは決して当たり前のことではありません。たとえば地震や豪雨などで、そのことを実感されている方も多くいらっしゃると思います。いつでもコンビニへ行って、食べたいものを買って来られる生活は決して当たり前ではありません。

そういう気持ちでいただく食事は、やっぱりちょっと違います。たとえコンビニで買ってきたおにぎりでも、「いただきます」の気持ちで味わいながら食べるおにぎりは、スマホを片手に食べるおにぎりとは違うはずです。当然、味わって食べたほうがおいしいと思います。

5分でも仕事を忘れて食事に集中

スマホを見ながら食べていて「いつの間にか食べ終わっていた」「気がついたら菓子パンの袋が3つカラになっていた」なんていう人がいます。「ながら食べ」してしまうと空腹感は癒されるかもしれませんが、「食事をした」満足感は得られません。

食事は五感を使っていただくことで、味わいも変われば、満足感も変わってきます。目で料理や食器の色を楽しみ、鼻で香りを楽しみ、耳でポリポリ、シャキシャキとした音を聴き、歯触りも楽しむ、そんなふうに五感を使って食べることで充実した時間になると思います。

とにかく忙しい!という日もあるでしょう。そういう時は5分でいいので、食事に集中できる時間をつくりましょう。仕事がトラブっていても、その5分間だけは忘れる。上司から小言を言われてイライラしていても、その5分間だけは気にしない。コンビニのサンドイッチやおにぎりでいいのです。パンや具材に上司は何ら関係ないのですから、イライラしないで食べることだけに集中しましょう。気持ちがちょっとスイッチするでしょう。これが食事の持つ、もうひとつの大きな力です。

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