ビューティー&ヘルス 【働きながら妊活しましょ】避けて通れない「体外受精のやめどき」の考え方~その1~

資金援助を頼むなら、どちらかの親に

はじめのケース、お金が底を突いた場合に補足します。

金の切れ目が治療の切れ目ともいえるもので、これはこれ、あきらめはつきやすいかもしれません。比較的、心の整理がしやすいように思います。いつ資金が底を突くかはあらかじめわかります。たとえば資金が200万円あって、1回60万円の体外受精なら3回できる、などの計算が立ちますね。3回やって授からなければ仕方ないと心の準備ができるわけです。

しかし、まだ治療を続けたいという場合はどうしたらいいでしょう?資金の調達方法として、夫婦のどちらでもいいのですが、両親から資金をお借りできませんか?後で返済する約束で、一時的に体外受精の費用を借りられないでしょうか?

資金が尽きて、かつ体外受精のために仕事も辞めてしまった女性には、パートで1〜2年働き、200万ぐらい貯めてからまた体外受精にトライするという人がいます。20代ならともかく、30代後半の女性にとって、それはあまりにリスクが高い資金調達法です。妊娠率が顕著に下がり始める30代後半に治療のブランクをもうけるのは、お金と妊娠可能性を引き換えにするようなものだからです。

借金はおすすめしません。しかしもし親が援助してくれるというなら、それは有り難く受け取っていいのではないでしょうか。ブランクをつくるよりベターな方法だと思います。

もちろん親にはお金は借りたくないという人もいるでしょうが、1つの選択肢として考えてみてほしいと思います。

不妊治療のやめどきの大きなきっかけは「貯金が底を突くとき」。

賢人のまとめ

不妊治療をどこまで続けるか。体外受精を何回行なうか。どの時点でやめるか。非常に悩ましい問題です。できれば不妊治療を始める時点で考えておきたいものです。「資金が尽きて」やめざるを得なくなったとき、親から資金援助を受けられるかどうかも重要です。

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賢人プロフィール

妊活の賢人笛吹和代

働く女性の健康と妊活・不妊に関する学びの場「女性の身体塾」を主宰する「Woman Lifestage Support」代表。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。臨床検査技師でもある。化粧品メーカーの開発部に勤務中、29歳で結婚。30代で不妊治療を経て出産。治療のために退職した経験から、現在は不妊や妊活に悩む女性のための講座やカウンセリングを行なっている。著書に『あきらめない妊活〜キャリアと不妊治療を両立させる方法』がある。