ビューティー&ヘルス 【働きながら妊活しましょ】避けて通れない「体外受精のやめどき」の考え方〜その3〜資金はあるけど卵子がない場合

何回やれば成功する?確率論に注意して!

体外受精のやめどきがわからない、やめられない人が心の拠り所とするひとつに“確率論”があります。それこそ下手な鉄砲数打てばあたる状態ではありませんが、10回、20回と採卵や移植を繰り返せば、妊娠が可能な場合もあります。時折、そのような統計手法を使った記事なども見かけます。統計学的には成立する数字なのでしょうが、個人の患者が参考にできる数字ではないと私は考えます。

こうした確率論で話をする医師もいます。「体外受精をやらなければ妊娠する可能性はゼロだが、やれば数パーセントの可能性がある」と言われれば、患者の心理は揺れます。先生がそう言うなら可能性があるんだと思いたくなります。

もちろん可能性がゼロということはないでしょう。しかし確率論を持ち出す医師には要注意です。たとえば3回体外受精をやり、それと同じ方法で4回目もやるというなら考え直したほうがいいでしょう。体外受精の費用はざっと60万以上かかります。疑った見方をするのは申し訳ないのですが、お金儲け優先の医師かもしれないからです。

経済的に許すのであれば、私は「体外受精は6回まで」と考えています。しかし現実には体外受精は1〜3回までの成功率がピークです。今は技術力が上がっているので4回〜6回の成功率も上がっていますが、最初の3回と比べればかなり下がります。そして7回目以降はほとんど確率は上がりません。それでも確率論的には15〜20回行なえば100%近くが妊娠することになります。あくまでも理論上の話です。これが現実的な話でないことはおわかりでしょう。

体外受精にステップアップする時点で、資金計画を今一度確認。

賢人のまとめ

資金がある限り、体外受精をやめられない。やめる理由がないからです。しかしそれもまたつらい、悩ましいことですと思います。4回目以降は治療法や年齢、AMH、続ける理由などなどを、いったん冷静に確認することをおすすめします。

1 2

賢人プロフィール

妊活の賢人笛吹和代

働く女性の健康と妊活・不妊に関する学びの場「女性の身体塾」を主宰する「Woman Lifestage Support」代表。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。臨床検査技師でもある。化粧品メーカーの開発部に勤務中、29歳で結婚。30代で不妊治療を経て出産。治療のために退職した経験から、現在は不妊や妊活に悩む女性のための講座やカウンセリングを行なっている。著書に『あきらめない妊活〜キャリアと不妊治療を両立させる方法』がある。