ビューティー&ヘルス 【働きながら妊活しましょ】避けて通れない「体外受精のやめどき」の考え方~その5~あなたはなぜ産みたいのか?

不妊治療の最終ステップ、体外受精を何回まで行なうか。どこでやめるか。このむずかしいテーマを認定不妊カウンセラーの笛吹和代さんと考えてきました。いつまでも同じやり方で繰り返してしまう、いくつになってもやめられない……、そこにはメンタルの傾向も関係あるようです。

医療への過信と、自身への根拠なき自信

あきらめきれない心理に「体外受精をすれば妊娠できる」という盲信もあります。なんとなく、体外受精ってとても進んだスゴい医療なんだから、それで妊娠しないわけがない……。たとえ1回目は失敗したとしても、2回も3回もやって成功しないわけない……という思い込みです。

これは単に情報不足、知識不足から生じること。しかし、知識不足のまま体外受精までステップアップする人も少なくありません。このタイプの特徴として医療への過信があります。医師への過信と言ってもいいでしょう。「お医者様の言うとおりにしておけば大丈夫」という判断基準です。こうした“お任せ意識”は他の病気ならともかく、不妊治療にとってはNGです。

繰り返しますが、不妊治療は自由診療です。患者当人が自分で選び、自分で決める、自己責任が基本の治療です。高い治療費を払っているのに……と思われるかもしれませんが、それが今の不妊治療の現状なのです。お任せできる、信頼できる医師に最初から出会える可能性はそうは高くありません。逆に最初からそのような医師に出会えている人は、情報収集力や選ぶ力が高い人なのかもしれません。だからこそ「お医者様が言ったから」と、すべてをお任せしていいわけがないのです。たとえ「お医者様が言った通り」の治療を受けても授かるとは限りません。それでも、それはお医者様のせいにはならないのですから。

不妊治療は自分で情報を集め、自分で治療法を検討していく必要があります。私の知る限り、40代の女性でも、きちんと情報を集めてロジカルに分析し、治療法を吟味して体外受精を行なった人はそれなりに妊娠・出産されています。自分に足りない検査を知り、検査を受け、その結果に合わせて医師(クリニック)を選ぶことができているからです。

不妊治療の技術は日進月歩です。患者側も情報をアップデートしていく必要があります。そして、冷静に自分の状況を分析する能力もが求められています。

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