ビューティー&ヘルス 【働きながら妊活しましょ】不妊クリニック通院中の30代後半女性が、今しておくべきこと

不妊クリニックは採卵+卵子凍結を勧めたい

都市部には体外受精専門のクリニックもあります。ここで今、患者さんに勧められている一番の方法は「とにかく採卵まで持っていき、卵子を凍結しておきましょう」という方法です。

新型コロナの収束前に妊娠することのリスクについては、以前ご説明しました。それを踏まえると、体外受精を施術する前に妊娠・出産後のことまで含め、患者さん側が十分な準備をすることが必要です。しかし、そこまで準備するには時間がかかります。とにかくなるべく早く採卵して凍結しておいて、あとでゆっくり考えましょうという考え方です。

私も、特に30代後半以降の方には、この方法がベストではないかと思っています。この年代の女性にとって、時間はあまりに貴重です。状況の見通しが立てにくい今、考えをまとめるのもなかなかむずかしいでしょう。考え、迷いあぐねている間にも時間は過ぎていくので、ここはとりあえず採卵→凍結。それから様子を見ながら余裕を持って考えるというのが、卵子の質的にも、精神的にもいいように思います。

現在タイミング治療中でそろそろ人工授精へのステップアップを考えているという場合も、人工授精をスキップして採卵、凍結を医師に相談してもいいかもしれません。また、人工授精に関しては延期と指示されているクリニックに関しても、年齢によっては採卵へのステップアップを相談してみてもいいかと思います。

新型コロナウイルスの感染状況は少し落ち着いてきました。妊活も少し落ち着いて考えてみましょう。

賢人のまとめ

現在、不妊クリニックに通院中で年齢的にあまり時間の余裕がない方は、思い切って採卵し、卵子凍結しておく方法があります。今後も予断を許さない状況が続きます、卵子凍結をしておけば、ひとまず安心感が得られ、後のことを落ち着いて考える余裕ができるのではないでしょうか。

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賢人プロフィール

妊活の賢人笛吹和代

働く女性の健康と妊活・不妊に関する学びの場「女性の身体塾」を主宰する「Woman Lifestage Support」代表。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。臨床検査技師でもある。化粧品メーカーの開発部に勤務中、29歳で結婚。30代で不妊治療を経て出産。治療のために退職した経験から、現在は不妊や妊活に悩む女性のための講座やカウンセリングを行なっている。著書に『あきらめない妊活〜キャリアと不妊治療を両立させる方法』がある。